我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も食った飲んだ。

今日も暑い。
蒸し暑さよりも今日は灼熱状態。

昼休みにチャコールグレイのズボンをはいて外を歩いていたら、ズボンの中で脚が正に炭火焼きにでもされているかのようにジリジリと炙られていくようだった。

そんな中でも今日のランチは昨晩から決めていたので目的地に向かって歩く。
狙いは冷麺だ。
銀座でどこの店が美味いのかは知らないので、以前から目を付けていた韓屋という店にしてみた。

狭い階段を地下に下りると、広くはないが小ぎれいな店がそこにあった。
驚くべきは客層である。
ほぼ満席の店内の３分の２が若い女性だ。

彼女らが食べているのは色々。
焼肉定食もあれば、カルビクッパもあり。
コムタンも美味しそうだ。
石焼ビビンバがあれば迷うところだったと思うが、幸か不幸かなかった。

で、予定どおり冷麺を注文。

ほどなく出てきたのは、冷麺、チヂミ小片２切れ、キムチ、小ぶりのおにぎり１個、キャベツサラダ、パイナップル１切れ。

おにぎりがちょっと変わった味がすると思ったのは、海苔が韓国海苔だからかもしれない。
チヂミはもう少し食べたかった。

冷麺はちっとも辛味が入っていないので、コチュジャンを入れ、キムチも投入。
酢も掛けまわす。
美味しいというほどのこともないけど、悪くもない。

ところで、なぜ日本では水キムチがあまりないのだろう。
白菜キムチなんかより、水キムチの方が夏向きだと思うのだけどな。
どうしてこんな話を始めたかというと、今日の冷麺の上に載っていた大根が水キムチっぽかったからである。
スープも水キムチを思わせるものであった。

機会があったら夜に来て確かめてみよう。


夜になって帰宅前に、仕事のことで教えて欲しいことがあり学生時代の友人２人にメールをしたら、１人からは「ユーザーリストにありません」というエラーメッセージが返ってきた。
転職した？
まさか彼に限ってなさそうだ。
どこかに出向になったかな？
そう思って携帯に電話したが呼び出し音は聞こえるが応答なし。

ま、いっか。そのうち誰かに聞いてみようということにして会社を出、横断歩道を渡ったところでもうひとりから電話があった。

「どうも。久し振り。挨拶もせんで申し訳なかったが、結婚したんよ」と。
突然の宣言にもっと驚くべきだったのかもしれないが、案外驚くこともなく、素直に「おめでとう。そりゃ良かったじゃないか」と言う私。

それにしても我が友人たち。
照れ屋が多いのか、何の報告もなく突然結婚していく。
男の友情なんてそんなものだといえば、それまでなのかもしれないが。
４０過ぎれば、結婚ごときで浮かれちゃおれんというのもあるかもしれない。
なにはともあれメデタイ。

話は飛ぶが、数年前に、同じ会社に勤めていたＮさんから「Ｈ君の寿話、聞いた？」というメールをもらった。
Ｈ君というのはやはり同じ会社に勤める後輩である。
彼は当時国際部門に在籍していて、度々スイスのジュネーブへ出張していたのである。
だから、私は「Ｈ君がジュネーブで何かやらかしましたか？」とＮさんに返事をしたのだった。
すぐにＮさんから「？？？」とリアクション。

そりゃあそうだ。
今の時代に「寿→寿府→ジュネーブ」と思う私がズレていると言われても反論できない。
「寿話」といえば結婚話である。
それまで浮いた話ひとつなかったＨ君の責任でもあると、私は今でも思っているのだが。


帰宅すると、我が家にハムスターがいた。
娘が近所の友だちから預かったのだそうだ。
動物好きの私であるが、他人の家のハムスターだと思うと興味が湧かない。
なんてことを言ったりすると、娘がすぐさま「それじゃあまたうちでも飼おうよ」と言い出すに決まっている。
犬と亀と娘と鉢植えの世話でお父さんはもう手一杯なのである。
勘弁して欲しい。


夕食は、ハヤシライスとポテトサラダ。


満腹、満腹