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テーマ:中華、大好き!(325)
カテゴリ:牡蠣
あぁ、今日も食った飲んだ。 今日のランチは、ありふれた中華定食でも食べようと蘭苑菜館に出かけた。 酢豚や回鍋肉、青椒牛肉絲など思ったとおりのメニューが並んでいたのだが… それらの下にこんな文字を見つけた。 「牡蠣醤油山椒煮込み定食」 食べずに帰られまい。 注文を終えぼんやりと待っていると、横からおぞましい音が聞こえてきた。 音の方に目をやるとおしゃれなサラリーマン風の若者がひとり。 両ひじをテーブルにつき、背中を丸めて器を抱えている。 箸を持つ手は盛んに動いているのだが、箸先は一度として開くことがない。 ただただ器の中の食べ物をかき集めて口元に寄せるためだけに箸が使われている。 これなら箸じゃなく、一本の棒で用が足りる。 そして彼は口元に集めた食べ物を吸い込む。 スープだけじゃなく、ご飯も料理もすべてを吸い込むのだ。 ズー、ズズー、ズバッ、ズズズー… 耳を覆いたくなるとはまさにこのことだ。 親の顔が見たいという言葉はまさにこの時のためにあると確信した。 見た目はイケメンだけど、絶対に彼女はいないだろう。 一緒に食事をしたら、5分と経たないうちにサヨナラだ。 彼女が僅かでもまともな感性を持ち合わせているならば。 しかもこの男、野菜嫌いなのだ。 レタスサラダも炒め物の野菜も漬物もスープの野菜すらも残している。 彼は私と同じセットを食べていたようなので、野菜を食べなければ、ご飯、牡蠣、スープの汁しか食べなかったことになる。 赤ん坊の頃から躾とは無縁に育ったようだ。 こうなると、彼を責めるのは可哀想というものだ。 明らかに親の責任だ。 もう一度言おう。 親の顔が見たい! 幸い、私に料理が運ばれる前に、彼は席を立った。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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