我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

昨晩は七転八倒の苦しみだった。
いったいどうしたらお腹の中で固形物が何もかも液状化するのか、手品を見ているよう。


目覚めると、チリチリと焼けるようなお腹の痛みも消え、頭も幾分はすっきりとした気がする。
トイレに駆け込む事態も遠のいたようだ。

とはいえ、起き上がるとまだフラフラする。

今日は娘の模試に付き合ってまだ見ていない女子校に行く予定だったのだが、妻に替わってもらった。
ちょっと残念。

ここ数年、どこの女子校も急激に教育に力を入れてきているし、それに合わせた校舎の建替えも進んでいる。
校舎は単に新しくするだけでなく独自の視点を取り入れるのがトレンドだ。
昨日の午後に行った学校も、数年前に創立数十周年を記念して新たに定めた教育理念に沿った校舎作りに取り組んでいて、校舎はほぼ完成し、現在は校庭や正門の整備が進んでいた。

昨日午前に行った学校の紹介ビデオも秀逸であった。
中学の入学式から高校の卒業式までの６年間を行事を紹介しながら綴ったものなのだが、体育祭での高校３年生によるこの学校オリジナルの踊り（カトリック系らしく厳かな祈りを感じるものであった）や卒業式のシーンでは、我が子の成長を見るようで思わず目頭が熱くなってしまったものだ。
まだ試験すら受けていないというのに。
歳をとると涙腺が緩くなって困る。

というわけで、学校訪問は結構楽しめる。
学校訪問の機会も残りわずかと思うと、今回逃したのは痛い。
中年男が堂々とあちこちの女子校を見て回れるなんてことは、娘の受験以外ではほぼあり得ない。
変な下心じゃなしに、いま間違いなく変革期にある私立の中高がこれからの時代にどう取り組もうとしているかを見るのは、ドキュメンタリーを見るような楽しみもあるし、ビジネスを考える上でも参考になる。



長時間でなければ外に出られそうだったのでクリーニング屋に出かけたのだが、わずか数分の外出で息が切れる。
考えてみれば、昨晩は妻が知り合いからもらってきた高級メロンを少し食べただけだし、それすらも後で戻したのだった。

まだ食欲は湧かないが、とにかく食べなくちゃ。

近所のスーパーでもりそばを買ってきた。
蓋を取ると、ツユや薬味と共に「富士のほぐし水」なるものが入っている。
麺がくっついて固まっているのを、この水を掛けてほぐせということらしい。
便利ではあるが、なんだか興醒め。
「富士」の水であることにどれほどの価値があるのか。

味は言うに及ばず。

食べたら少しだるくなってきた。
ＺＡＺＩＥが散歩に連れて行ってと甘えてくるが、今日はまだ１日寝ていた方が良さそうだ。