我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

あぁ、今日も食った飲んだ。

梅雨が明けたかのような気持ちの良い晴天。
気持ちよく食事をしたいと願うのだが、気分は晴れない。
食の安全の問題である。

毎日のように報道される中国の汚染食品。
ミートホープ社の偽装肉問題。

言われてみれば確かに挽肉はある程度マガイモノを混ぜられても、製品になってしまえば分からないかもしれない。
カレーなどのように煮込んで色も匂いも分からなくなってしまったら、何か別のものが混じっていても気付かないだろう。
ラーメンのスープも何でダシを取っているのか疑念を抱いても、客には確かめようがない。
中国産の養殖魚や畜産物だって何を食べさせて育てたのやら、どんな薬品が使われているのやら。

考え出したら気味が悪くて食欲減退。
食べないわけにはいかないが、初めて行く店や安い店はどうしても敬遠してしまう。
いつも行く店や名の通った店が安心とも言い切れないのだが…

今まで散々身体に悪いものを食べてきた筈だが今回の話は問題が違う。
今回は明らかに料理に対する冒涜である。
食べ物をただの金儲けの道具としか考えていない連中の仕業である。
だから吐き気がするのだ。

悩んだ末に選んだ今日のランチは、広島料理のかなわ。
広島出張のチャンスを逃したのが意識の底にあったのか知れない。

そうめん定食をチョイス。
小海老、椎茸含め煮、錦糸玉子、絹さやが載ったそうめんは、今日の天気に似合っていて、心の中のもやもやを洗い流すには良い。
そうめんのほかには天ぷらと鯛めしが付く。
鯛めしは大盛り無料。
大盛りにしますかと尋ねられ、躊躇なく「はい」と答えてしまった。
天ぷらは、海老、茄子、南瓜。
量的にはちょっと物足りないが、海老のプリプリに免じて許す。


さすがに中国産のそうめんというのは聞いたことがないけど、あるのかな？


土用が近付いてきて鰻が恋しい日々である。
何の不安もなく気持ちよく鰻を食べられる日が、一日も早く戻ってきてくれることを、心から願う。



満腹、満腹