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カテゴリ:故郷の味(第2、第3の故郷を含む)
昨晩、見るともなしに見ていたテレビで、高級ブランド鮭の話がされていた。 それを見ているうちに、ブランドじゃなくて全然構わないから、鮭、いやシャケを食べたいという気持ちが湧いてきた。 そんなわけで、昼休み近くなると気持ちを抑えきれずに、どこで食べるかばかり考えていたのである。 が、銀座に焼魚定食のある店は数あれど、確実にいつも焼き鮭がある店となると…? ググってみた。 出てきたのは、「割烹あね川」という店。 銀座と言っても、昭和通りが汐留をかすめて新橋駅へ大きくカーブするやや手前あたり。 この辺の表通りには食事の店は多くない。 わざわざ「表通り」と書いたのは、昭和通りから少し入ると、知る人ぞ知る、吉兆、竹葉亭、やま弥などの名だたる高級料亭街だからだ。 まあ、そんなことはいい。 「割烹あね川」 行ってみると、小さな雑居ビルの1階に店を構えていて、「割烹」という威圧感はあまり感じられない。 ただ、場所が場所だけに、一見さんがふらりと入る雰囲気でもない。 ともかくも、看板の「銀鮭」の文字を確認して、暖簾をくぐった。 店はさほど大きくない。 店内はごくごく普通の小料理屋の風情だ。 カウンターの後ろに小上がりがあるが、店の横幅が狭くて、カウンターで椅子を引くと、小上がりの端にぶつかりそうなぐらい。 その狭い通路を通って、おばあさんがお茶を運んでくる。 カウンターの中は中年男性がひとり。 親子二人で切り盛りしているという感じかな。 先客は8人、私の後から4、5人の客がやってきた。 大半は、常連さんのようだ。 まずは、千切りキャベツとポテトサラダが少しずつ出てきた。 それと漬物。 カウンターの中で料理人が大きなマグロの赤身のサクを切っているのを見ながら、一口食べたいなぁと思っていたら、その赤身とさつま揚げと卵焼きがそれぞれ1、2切れ入った小鉢を差し出して、「お通しです」。 こりゃあ、いいや。 調理場の後ろの壁には「大間の鮪」や「戸井鮪」のステッカーが見えた。 出てきた赤身がそれら我が故郷の海で獲れたものかどうかは分からないが、故郷を思いつつ食べる赤身の旨さよ。 で、メインの銀鮭。 しっとりしていて、塩も十分に利いている。 そして、なんと言っても焼き鮭は皮だ。 皮が旨い。 焼きシャケと白いご飯は文句なしの組み合わせだけど、この塩の利いたシャケの皮には日本酒がいいなぁ。 幸せだ。 満腹、満腹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月16日 21時08分23秒
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