我食べる、故に我あり ~ 中国の故事 (嘘)

2010/04/24(土)22:07

ライラック 故郷の春は まだ遠く

辛いもの、エスニック(123)

今朝は出勤前に警察へ立ち寄った。 運転免許の更新のためだ。 安全運転協会といっただろうか、あれこそ事業仕分けすべき対象ではないだろうか。 あそこがやっている業務は民間開放すべきものだ。 警察署の建物へ入いると、申請書記入台のそばに見慣れぬ機械が置かれ、皆が並んでいる。 免許証を挿入すると申請書を作成し、後は署名し生年月日と電話番号を記入すればいいらしい。 それはそれで優れものなのだが、免許証がIC化されたからという理由で暗証番号を設定させるのが問題だ。 入り口ホールの真ん中になんの囲いもなく置かれ、後ろに並ぶ人たちがどんな操作をすればよいかと覗き込んでいる。 衆人環視の中で暗証番号を設定しろと言うのだ。 実際、私も、覗き込んでいたつもりはないのに、前の人の暗証番号が画面に表示されているのを見てしまった。 それでいて免許証IC化の目的が個人情報保護と偽造防止と言うのだから、何をかいわんや。 受付を済ませて簡単な講習を受けたら、後は視力検査だけ。 ひとりあたりの所要時間は20~30秒。 すぐ終わるはずだった。 ところが、私より少し若いであろう女性に順番が回ってきた時のことだ。 「上下左右、輪が切れている方向を言ってください。はい、どちらですか?」と係員。 「右」 「えっ?違います。もう一度いきますね。はい」 「下」 「違います。免許条件に眼鏡が書いてないですが、目が悪くなったようですね。今日は眼鏡をお持ちですか?」 女はバッグから眼鏡を取り出したが、オドオドしている。 「実は…眼鏡をするともっと見えないんです」 なんじゃそりゃ! かけたら見えなくなる眼鏡をなぜ持ち歩いているんだ。 「そうは言っても裸眼では見えないんですから、眼鏡をかけるしかないですよね」と係員に促され、女は眼鏡をして再び検査器を覗き込んだ。 「右、上、下」 「全部違います」 「そんな人に免許を与えちゃいけない」と叫びたいのをぐっと堪える私。 「もう一回眼鏡なしでお願いします」と粘る女に、係員は渋々応じた。 「上」 「違います。右です」 「そうそう。右と言われれば右に見えます」 トホホ その後、係員が何か言っていたが、聞こえなかった。 聞こえたのは、最後の「新しい免許証を取りに来ますか?郵送を希望されますか?」という言葉だ。 ええーっ、適性検査不合格じゃないのか。 そんな何にも見えない人に免許を与えるなんて、事故の素じゃないか。 やめた方がいい。 やっぱり叫ぶべきだったかな。 閑話休題。 今日のランチは、歌舞伎座の裏のビルの地下から、歌舞伎座並びの晴海通りに移転した、長崎カリーの蜂の家に初見参。 チキンカリーにしてみた。 見た目は家で食べるカレーのよう。 ルーはねっとりしていて、味も最初は昔の「本格インドカレー」風に感じた。 しかし、すぐにフルーツ由来と思われる甘さが口中に広がり、やがて喉の奥に辛さが残るような感覚がある。 複雑で不思議な味わいがする。 懐かしいけど新しい、そんな味だった。 満腹、満腹

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