我食べる、故に我あり ～ 中国の故事 （嘘）

道を歩いていたら、AKIRAに出てくるミヤコ様（19号）に似た小さなお婆さんとすれ違った。
「あぁ、こういう婆さんってよくいるよなぁ」と思いながら、しばらく歩き続けて気が付いた。
「よくいる」のではなく、以前「よく見ていた」婆さんだったかもしれない。
といっても、知り合いではないし、名前も知らない。
あれはたぶん、今は無き一丁目の煉瓦亭の2階にいた婆さんだ。
お元気そうでなによりである。

さて、今日は昼になっても何も食べたいものが浮かんでこない。
時計屋に10年ほど愛用している腕時計のオーバーホールを依頼した後、銀座の街をあてどなくさまよったが、どうにも食べたいものが出てこない。
いっそ昼飯抜きにしようかと思った時にぴょんぴょん舎のある路地の入口を通りかかると、珍しく店の外に人が待っていない。
店の前から店内を覗くと、カウンターに空きがある。

そうだな、じゃじゃ麺を食べよう。
そう思って店内に入ったら、「10月末まで盛岡じゃじゃ麺は15時以降に10食限定とさせていただきます」と貼紙されていた。
がっくり。
しかしまぁ、こう猛暑が続いているのだから、盛岡冷麺を食べる方が正解なのだろう。
実際、久々に食べる盛岡冷麺は十分に美味しかったのである。

この店ももう少し広ければなぁ。
あまりに店内が窮屈過ぎる。



満腹、満腹