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日経新聞のサイトを眺めていたら「気づかぬうちにあなたも「迷惑な客」~非常識な『振る舞い』してませんか」と題するコラムが目に入った。 「知り合いには『礼儀正しい人』と思われているのに、不特定多数の中だと『困った人』になってしまう。あなたのことではありませんか?自覚せずにやってしまいがちな“迷惑行為”。今回は飲食店などオフィスを離れた場所での振る舞いを作家のAさんとマナーデザイナーのBさんが指摘します。」とリード文がついていたので、自戒を込めて読んでみたのだが。 いくつかの例の後に、「× カラオケに行っても、歌わない」と見出しに書いてあった。 自慢じゃないが、カラオケ嫌いでは人後に落ちない私である。 サラリーマンを四半世紀近くやってきて、カラオケを歌ったのは2曲か3曲しか記憶がない。 コラムには、こう続いていた。 「職場のカラオケで1曲も歌わないのは社会人のお付き合いのあり方として少々問題あり。『組織の一体感醸成が目的で、全員参加が原則。…』(Aさん)」 このAさん、サラリーマン生活の後に作家になった60代後半の人らしいが、時代錯誤も甚だしい。 カラオケを酒に置き換えてみれば分かるだろう。 「職場の飲み会で1杯も飲まないのは社会人のお付き合いのあり方として少々問題あり。『組織の一体感醸成が目的で、全員飲むのが原則。…』」 Aさん、きっとサラリーマン時代には「俺の酒が飲めないのか」と部下や後輩に絡んだタイプなのだろう。 アルコールハラスメント、アルハラという言葉が今や常識になっているご時世に、職場外の付き合いが「全員参加が原則」とか嫌がることを強要するなど有り得ない。 そもそも「職場の一体感醸成」なんて言った途端にそっぽを向かれる。 ま、60代後半の人が現役サラリーマンだった頃にはそれが常識だったかもしれないけど、少なくとも10年以上前に世の中から消え去った(消え去らなければならない)感覚だ。 アナクロな作家のコメントを堂々と掲載する日経の編集者の感覚もいかがなものかと、首をひねらざるを得ない。 新聞が時代の風を読み取れなくなったら、かなり危機的状況だと思うのだけどね。 満腹? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月11日 20時13分30秒
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