2011/03/13(日)20:39
今の日本人は死ぬまで平和ボケから目覚めないのだろう
夢を見ているのだろうか?
ずっと会社の中でパソコンとテレビと携帯電話の画面を見つめ情報収集をして丸2日以上が過ぎた。
長丁場になることがはっきりしてきたし、ある程度状況は分かってきたので、明日からの1週間泊まり込みに備えていったん帰宅することにした。
銀座の中心部を歩いてみると、いつもよりは人出が少ないものの、買い物客が大勢歩いている。
電車に乗ってあざみ野駅に辿りつき、駅前のパチンコ屋の前を通ると、店内はいつもどおりに人であふれているのが見えた。
金曜の午後以来、私が見てきたのはバーチャル世界だったのだろうか?
この平和な風景はなんなのだ。
どうしてこの状況で、パチンコなんてしていられるのだろう。
大手のビデオレンタルチェーンがツィッターで、「テレビが地震ばかりでつまらないと思っている人、ご来店をお待ちしています」と書いたと報じられているのを見て、なんて非常識なと憤慨したが、実は、少なくとも東京周辺では多くの人がなんの痛みも感じていないのかもしれない。
街中の平和な風景を見るにつけ、立っていられないほどの眩暈を感じた。
分かっているのか?日本はTMIやチェルノブイリになるかもしれない状況にあったのだ。
そして、それ以前に1万人以上もの人が命を落としたであろう未曾有の事態が東日本の太平洋沿岸を襲った。
それなのに…
平和ボケなんて言葉じゃ到底足りないほどに、日本人は危機意識というものを退化させてしまっているようだ。
これは地震や津波や原発事故よりも恐ろしいことだ。