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中部開港、羽田の新滑走路開設の影響

関空は成田の補完空港という役割もあったために成田空港に乗り入れられない航空会社の開設があり乗客数が増えていたという側面もあります。。しかし成田空港のたった2180メートルの暫定滑走路ができたために関空の国際線及び国内線が減少してしまいハブ空港としての地位が低下しました。
これから2009年には羽田空港の新滑走路が開設され中部空港の開港、成田の2500メートル化などにより競争が一層激化します。

2005年の2月に中部空港も開港します、
中部空港が開設することにより貨物が影響を受けると思われます。
名古屋空港は滑走路が2740メートルと短いために旅客機などに貨物を積み込む場合でもあまり詰め込むことができずに関空や成田に流れていました。それが中部空港ができたことにより中部から運ぶことができるようになりました、

平成11年度とだいぶ古い資料となってしまいますが貨物の輸出で名古屋空港から輸出するのは17%で関空からは22,6%ととなりました。輸入は名古屋の31,9%に対して関空は20,9%となっています。
貨物便はわざわざ時間をかけて日本一高い空港使用料の関空(空港使用料世界第4位や)成田(空港使用料が世界7位)に行っていた貨物も中部にシフトをしてくるでしょう、
関空は貨物専用便が飛ぶのは全離発着回数の10%近くを占めており国内や国際の旅客専用(貨物も積み込まれている)と比べてもかもと専用便の落ち込み幅が少なくなっています。(後で資料を載せます)
今関空は連絡橋の値下げや着陸料を中部空港と同水準にしようとして対抗しています。多分それでも今まで関空に言っていた荷物はある程度は中部に流れてくるでしょう、

今は羽田からソウル便に1日4便がプログラムチャータという形で飛んでいます。発着枠の大幅な増加がないと国際線の増便は難しい状態です。しかし羽田の新滑走路が出来上がると羽田からアジアの近距離便の国際線が増える事になるでしょう。
関空は昨年度の乗り継ぎ調査で国内線から国際線へ乗り継ぐ客のうちの3分の1以上の乗客数を占めており20万人以上の乗客数乗り継いでいる、

東京の乗客は時間を金で買うビジネスマンが42,9%を占めており、東京便の乗客は乗客のうちの62,5%はアジア便を使用しています。この結果新滑走路が出来上がりアジア便が就航することになると今まで羽田から関空に乗り継いでアジアに行っていた乗客が羽田から直接行くようになります。
成田の暫定滑走路が短くてしょうがなく関空を使っていた航空会社が羽田(成田が早期に2500メートル化した場合は成田を使う)などや札幌以外の北海道の住民も海外に行こうという乗客も今まで関空を使っていたのが成田空港を使うなどといった変化が見られることになるでしょう、

中部空港の開港と羽田空港の新規滑走路の開設により(成田空港の2500メートルかや発着枠の増加)などを含めると関西空港に行っている貨物や乗客数が羽田や中部に流れてしまいます。乗客や貨物の流出が予想され離発着回数の大幅な増加が見込められません。そのような環境の中で無謀にも
2期工事を進めています。需要に見合わない2期工事を早くやめるべきです。


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