豊かな国の日本人、新しい物大好きな日本人が、ターゲット入居者層
戦後60年の間に、先進国の中でも日本という国は飛び抜けて 裕福な国になりました。 日本は「住宅はウサギ小屋だ。」「福祉が立遅れている。」と、いっても 国民のほとんどが中流意識を持ち、物乞いのいない社会は世界的に見ても 稀有な国ではないでしょうか。 車は一家に一台いや、一人に一台。 携帯電話はほぼ、一人に一台。 ほとんどの家電製品は当たり前。(テレビ、冷蔵庫、エアコンが3種の神器といわれた時代が懐かしいですね。) 生活保護を受けている家庭でさえ、車や携帯電話を所有しています。 本当に生活に困窮しているのか、疑いさえ持ちます。 こんな国が世界中を見渡して、果たしてあるでしょうか。 身の回りにはモノがあふれ、食べるものはコンビニ、スーパーへ行けば そこそこの味のものがすぐ手に入る。 ちょっと使って古くなったら、まだ使えるようなものでも粗大ゴミ行きです。 これを見て、他の先進国の人たちはこの国が裕福ではないといえるでしょうか。 社会基本整備(インフラ)は充実し、もうこれ以上公的施設の整備は 必要性はありません。 四国と本州を結ぶ3本の橋を考えればそう思えませんか? ためしにあなたは郊外の山の中へドライブしてみてください。 車もめったに通らない立派な道路がたくさんあるでしょう。 その道路で見かける車といえば 農家の耕運機かおばあちゃん おじいちゃんの電動カーがトコトコ走っているだけです。 それほど日本は戦後60年の間に復興し、経済社会が発展し人々は生活が 豊かになりました。 その時代の流れに大家さんは未だに気がついていないのです。 この裕福な国の若い人(入居者)をビジネスの相手として戦って いかなければならないのが現代の大家さんです。 私の時代の人間であれば質素倹約、物を大事にすることをを常に教えられ 生きてきた世代です。しかし、今の若い人は違います。 常に新しいものを追いかけ、古くなったものは見向きもしません。 元来、日本人は新しいものが好きな国民ですが、若い入居者(20代~30代) となるとさらに加速しています。 不動産会社の人に聞いてみてもらったら判ると思いますが、築10年程度の アパート、マンションは入居者から見れば「古い」という感覚で見られます。 入居者の要求を呑んでいたら、10年おきにアパ、マンを建て替えなければ ならなくなります。こんなわがままな入居者を相手にしていかなければ ならないのが現代の大家さんです。 大家さんはこのことを自覚しなければなりません。