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日本居合道協会

フィンランドの新聞掲載記事

タンペレ市で開催されたデモンストレーション(演武会)
フィンランドの朝日新聞に掲載

真剣での抜刀が、精神を向上させる。

イルッカ ティモネン

黒澤の映画からそのまま抜け出てきたような日本人がアムリの学校に現れた。
彼は、長い刀を帯から抜きとると、巻藁から巻藁へと横から斬っていった。
最後に仮想の敵の血をふき取るが如く、刀を鞘に納めた。先生の演武である。
高田學道は、日本の居合道、抜刀方の高く評価されている先生である。
先生は、木曜日にタンペレ市のアムリの学校で、その技を見せてくださった。
体育館で、先生は大変に、集中しておられ、どちらかと言うと、むしろ大変厳格な
面持ちをなさっていた。演武の前に更衣室で、にこやかに微笑まれ、気のあった
会話をなさっていた先生とはまるで別人のようである。
日本には、何百と居合の流儀がある。高田先生の流儀はそのうちでも大きいもので、先生は八段の黒帯である。先生は、紛れもなく、流儀の継承者であり、
先生一人で、居合道の細かい部分の革新ををすることもできる。
先生が、おっしゃるのには、先生はもう誰からも居合道を教わる執拗はないそうだがこうおっしゃられるお言葉にも、傲慢さや優越感は全く感じられない。
常に、新しい技を編み出そうと努力研鑚の毎日であると先生はおっしゃる。
居合道は、西欧は、剣道ほどには、よく知られていない。
剣道のような一対一の試合はないからなのだろうか。何故だろう。
居合道は、敵に勝つ事が主眼ではなく、精神面での発展心を鍛えるところにあると先生は指摘する。

早業との戦い

居合道は、千五百年代生まれた居合術が発展したものだ。
つまりいかに有効に刀を鞘から抜くか、敵の血を振り落とし鞘に納めるようにする。つまり、早業について競うものだった。黒澤の侍映画が、西部劇の映画と比較されるのも納得がいく。居合道では形の練習が行なわれる。形は、想像上の敵に勝つ為のいくつかの動作を元に正確に考えられた動きである。そこには、動きの美しさの美学と精神修養がある。
高田先生は五十九歳(当時)。十三歳で剣道を始め数年後居合道へ進んだ。
先生は、剣道でも七段である。居合道を始めるに当たって、歳とか体力はあまり関係ない。練習を始めれば、体力も自ずと向上する。練習は、毎日朝に夕に行なうのがよろしい。

居合道の練習で一番大切なことは、正直である事です。
東洋の色々な武道が西洋でこんなに人気があるのはどうしてだろう。多分、武道には宗教が与える事の出来ないものがあるからです。居合道は、哲学的な本質では、弓道に近いといわれている。弓道は、よく禅宗の仏教にたとえられる。居合道も弓道も自分のうちなる平和をさまざまな方法で求める点は似ている。
タンペレ市では、地元の居合道倶楽部正義会で1980年から練習が行なわれている。昨年から居合道専門の倶楽部が作られ、正義会の流儀とは異なる居合道が行なわれている。

居合道
日本の最も古い剣術から発生した武道の一つ。日本刀で一連の動き、抜刀、打撃、鞘に納めるなどの練習をする。

先生と刀
居合道の流派の先生が巻藁を切る。
居合道は剣道と違って試合を行なわない。
居合道ではただ一人心と精神を鍛える。


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