自家製の天然酵母で焼く、天然酵母パン
沖縄のここ数日の最高気温は20度前後。暖かい日の日中は、うっかりTシャツ姿で歩き回ってしまいます。この時期の沖縄の気候は、自家製の天然酵母を使ったパン作りにぴったり。パンの起源は、今から6000年くらい前の古代メソポタミアにさかのぼるそうですが、その当時のパンは発酵させない平焼きパン(固いパン)でした。その後、古代ギリシャや古代ローマの時代になって発酵させたパンが作られるようになったそうです。このパンは、そんな時代とあまり変わらないのんびりとした時間のかかる作り方ですが、その分味があってとてもおいしく焼き上がります。これが完成したパンの姿。けっこう普通のパンと見た目は変わりませんが、持つとずっしりと重く、味わいも濃厚です。その作り方は、こんな感じです(数日がかりで作っています)。天然酵母パンの作り方:1.よく洗ったにんじんとリンゴと山芋を、ざっと細かく切って、すべて皮付きでミキサーに入れます。2.炊いた玄米と甜菜糖少々、塩少々を入れて、ひたひたのぬるま湯を入れて、ミキサーで粉々にします。3.しっかり熱湯消毒した瓶に2を入れます。瓶の高さの三分の一くらいまでにしてください(写真は入れすぎですね……)。4.その状態で、暖かいところに置いておきます。気温によって発酵完了までにかかる時間は変わります(現在の沖縄の気候なら4~5日)。その間、1日1回瓶のふたを取って清潔なスプーンでかき混ぜます。5.下から泡がわいてきて、しっかり発酵したら発酵完了です。私はさらにここから小麦粉と水を入れて中ダネを作ります。割合は、タネと水と小麦粉が1対1対1になるようにします。6.よく混ぜて半日~2日置いて、中ダネが大きく泡立つまで置いておきます。7.中ダネに小麦粉と塩と水を加えてよくこねます。私は分量は適当にしていますが、最初に、生地が手にべたつかなくなるくらいの配合にします。8.15分ほどのばしては練り…を繰り返し、生地の表面がなめらかになって、グルテンの膜ができて伸びるようになったら、こねる作業は終了です。9.薄くサラダ油をひいたタッパーなどの容器に生地を入れます。10.暖かいところにおいて生地が2.5~3倍に膨らむのを待ちます。だいたい10~12時間くらいかかります(一次発酵)。11.一度全体的に手でぺっちゃんこに押さえてから(パンチング)、好みの大きさに切り分けて、断面をぎゅっと指で閉じて下にして、30分ほど休ませます(ベンチタイム)。12.その後もういちどきれいに成形して、天板に並べて濡れ布巾をかけ、1~2時間置いておきます(二次発酵)。13.ほどよく膨らんだところで、パンの表面に霧吹きで水をかけ、よく切れるナイフで切れ目を入れます。14.200度に予熱したオーブンで15分から20分程度焼きます。手間はかかりますが、一度このパンを食べたらほかのパンは食べられなくなるかも?最後のほうは写真を撮り忘れていて、写真なしですが…。 最近気になっているもの...ホシノ天然酵母パン種このえパン詰め合わせホームベーカリー