kwn的模型製作奮闘記

大改造と言ってもDBR9のことではなくて今回はペインティングブースのお話。

去年の夏ごろタミヤのペインティングブースを購入して使い始めましたが、いくつか気に入らない点があったので改造に着手しました。今回はそのレポートです。

下の画像は一作品完成したあとの状態。（去年の秋ごろかな？）


　ギャリアの製作はノーマルのまま使いましたが、吸引力に不満がありエアブラシの時はなんとか大丈夫でしたが、缶スプレーはきついものがありました。エアブラシでも噴出量が多いときは同じような状態・・・。

　また内部のフィルタが詰まりやすく（それだけ集塵力が高いともいえるが・・・）サフを吹くとその後の吸引力がガタ落ちになるのがどーも気に入りませんでした。フィルタの掃除は分解しなきゃいけないし・・・。

で、次の作品（イオタ）の前にいきなり改造に着手。

　ブース本体は潔くとっぱらってホームセンターで買ってきたRVボックスにブースから外したシロッコファンを移植しました。ファンの取り付けをしっかりするため、ブースのファン取り付け基部も切り離して一緒に移植しちゃいました。

　フィルタは100均で買ってきたエアコン用フィルタ。ペインティングブースを買う前の自作ブースと同じ構造です。

　改造前に比べればかなり吸引力が増しなかなかいい感じに改善されたのですが、吸引するポイントが上部に偏ってしまっていて、下の方に向かって吹くと吹き返しで塗料の霧が周囲に舞ってしまっていました。シロッコファンを真上につけてしまったのが主な原因でした。またブース内の気流の流れが全く作られていないというのもだめだったようです。

　そこでDBR9の塗装前に他社の製品（クレオスのMr.スーパーブース）を参考に再度改修することにしました。

　まずはシロッコファンを上面ではなく背面に移動しました。こうする事でエアブラシや缶スプレーの噴出の方向と排気の方向がストレートになります。スーパーブースと同じレイアウトです。
　（画像左、白矢印の先にあるのは元のブースの残骸・・・）


　続いて用意したのがグルーミングコア・・・といってもピンとくる方はあまりいないかもしれませんが、猫の爪とぎ用ダンボールと言えば分かりますでしょうか？

　たまたまホームセンターで見かけて、見た瞬間「これだ！」と閃いてしまいました。画像を見ていただけると分かるとおりMrスーパーブースに使われているハニカムフィルタとほとんど同じ構造です。（多少目が細かいようですが）

　これを見つける前はダンボールを積層して作ろうかと思っていたのですが、思わぬところで発見してしまいました。価格は38x25x3cmが3枚入って600円ぐらいです。（スーパーブース用よりちょっとだけ安いかな？）

　ちなみに画像左の黒矢印の先に写っているのはマタタビ粉です。もちろんこれは使いませんｗｗ


　このグルーミングコアを自作ブースの間口のサイズに合わせ切り貼りし、はめ込みました。これで吹き返しもかなり抑えられるはずです。

　蚊取り線香を使っての吸引テストを実施したところ、ブースの境界線辺りであれば正面はもちろん角の方でもグングン吸引してくれました。試しに缶スプレーを吹いてみましたが、ブースの間口から外れなければほとんど吸い込まれてしまいました。
　まだ、実際にパーツに吹き付けてどうなるかは確認できていませんが、かなり期待できそうです。まだ何箇所か改善点もあるのでおいおい対処していこうと思ってます。

　最後になりましたが、Mrスーパーブースの構造についてはいつもお世話になっている模型の花道を運営なさっている「おまみ」さんのツールレビューを大いに参考にさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。