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2011/06/25(土)13:04

バカの数え唄

ヤップーンの暮らし(105)

ひとつ、ひょっこりバカがいる。 ふたつ、ふざけたバカがいる。 みっつ、見上げたバカがいる。 よっつ、横ちょにバカがいる。 いつつ、いつでもバカがいる。 むっつ、向こうにバカがいる。 ななつ、斜めにバカがいる。 やっつ、やっぱりバカがいる。 ここのつ、ここにもバカがいる。 とうでとうとう、バカ本領発揮。 「隣のバカ」と我が家から呼称されている隣人は 典型的なパーティアニマル。 週末になると家族か友人か知らんが夜な夜な集めては、 家の中ですればいいものを、よりによってわざわざ 我が家との境界線側の庭にBBQテーブルなんぞをしつらえ、 大音量で音楽を垂れ流しながら それを上回るくらいの大声で飲めや歌えやの大騒ぎ。 いつぞやはそれが夜中の2時3時を回っても続いたために おいらがフェンス越しに、 「やぜろしたっがわいたちゃ ひんねあならんが」 と怒鳴り込んだ事もあったほど(ホントにこう言いました 笑)。 (注)意味不明な方は、お近くの鹿児島県人へお尋ねください。 しかしその真意が言葉の壁と隣家とのフェンスを越えて伝わったらしく、 それ以来12時を回ってバカ騒ぎをする事はなくなり、 暫くは穏やかな日々を過ごしていた。 ところがどっこい、先週の週末 バキバキバキィィィィィーーーーという すわ落雷か、と思うほどの突然の大きな衝撃音と破壊音に 2杯目のコーヒーと文庫本でアンニュイに過ごしていた おいらの午後が一瞬にして妨げられた。 いったい何事かと思って隣家を覗くと、 庭の大木によじ登り、枝や幹をジェイソンのごとく チェーンソーで切り落としていく隣のバカの姿が。 ヤツはもはやトリミングレベルではなく、 環境資源省から訴えられるぞお前というくらいの「伐採」を 一心不乱に行っていた。 そして切り落とされた枝や幹は、 隣家である我が家の庭にも容赦なく降りかかり、 ついには裏庭に設置されている 「自然風力利用回転式洗濯物乾燥マシーン」 (別名ヒルズホイスト。要するに回転ブランコの要領で 洗濯物を乾かす物干し竿)を破壊するまでに至った。 物干しロープを張る為の4本の棒のひとつが 切り落とされた大枝の直撃を受けたため、 完全に支柱から外れてしまい、 使い物にならなくなったのである。 「てめぇ何しやがるんだ、今すぐ修理しろ」 (今回は一応英語で言いました 笑) と、大木の上にいるバカに対して怒鳴り込むと、 「心配すんな、これが終わったら 後で直すからマイト」 と涼しい顔で言われてしまった。 あんたに気安くマイト呼ばわりされる義理はないんだけど、 と思いつつ、 まぁ一応クレームはつけたので、 それ以上は騒がず静観する事にした。 しかし週末が明け、3日経っても4日経っても 修理される気配はない。 この週末までに修理がなされなければ、再度文句を言いに 乗りこもうかと思っていたがしかし、 木曜の夜に帰宅するときちんと修理がなされていた。 おまけに芝生に散乱していた枝葉も回収した様子。 もしかしたら、おいらのメラメラと燃えたぎる怒りが 炎になって我が家の屋根から立ち上る様が 隣のバカには見えていたのかも知れない。 まぁ、こちらがクレームすれば一応理解してくれるし、 時間は置いてもちゃんと後始末はしてくれるので、 そうそう悪いヤツでもないんだとは思うが、 それでもあんまりお近づきにはなりたくない隣人である。 時々フェンスを越えて遊びに来るヤツの飼い犬は 本当に可愛くてたまらないのだが、我が家にテケテケっと やってきてはウ○チだけひり出してそそくさと帰る姿に 「お前もやっぱり隣のバカの飼い犬だな」と 犬に罪はないのだがどうしてもムカつく気持ちを 抑えられないのである。 ともあれ、おいらの一週間分の洗濯物は、 とりあえず無事にヤップーンの青い空の下に はためく事になったのであった。

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