2007/02/24(土)12:32
コンタクト
遠く離れた宇宙人の電波を受信するという、実際に行われた宇宙プロジェクトが成功したらどうなるか、前半はこのIFをシミュレーションしています。後半はSF色が強く宇宙人からの電波にすごい科学的内容=ワープ装置をめぐって展開します。
原作は著名な宇宙科学者 故カール・セーガン博士の思いがこめられたSFベストセラー小説です。カール・セーガン博士は地球の近くを飛ぶスペースシャトル計画には終始反対でした。壮大な宇宙に見知らぬ生命体がいることを確信していたようです。
この映画はその意思を受けて作られました。多分難しかったのは、文章で書かれたワープ装置をヴィジュアル化することではなかったでしょうか。ものすごく巨大でリアリティのあるものに仕上がっています。この中にはワープ装置以外にもリアルなCGがふんだんに使われています。未来の垂直離着陸機、宇宙センターの機能を持った船、あと自然現象などにもCGが使われています。CGでの演出は成功していると思います。
私的にはいい出来だと思います。展開のテンポもよく、劇中のドラマもスリリングで見ごたえがあります。SF映画の傑作とは言えないと思いますが、割とありそうな話をうまくまとめた佳品と言えるでしょう。
「コンタクト」製作年1997年、主演ジョディ・フォスター