極刑空間

2008/08/05(火)15:10

やさしさの中にある輝きを。

PC『リトルバスターズ!EX』(28)

『リトルバスターズ!EX』感想 第十八回 朱鷺戸沙耶ルートをクリア。 イレギュラーはイレギュラー。 理樹の強さも、彼女にだけは届かなかった。 しかし、これで良かった……、 彼女は、この優しい『世界』で、満足するまで青春を駆け抜けたのだから。 …いや、良くなかったのか? このシナリオは、解釈によっては断絶した悪夢なのかもしれない…。 そもそも、何を以ってハッピーエンドとするんだ? 何もかも上手くいくことは、必ずしも幸せとは言い難いんじゃないか。 笑顔で終われたら、それがハッピーエンドなのか…。 何かを失う結末だったら、それがバッドエンドになるのか…。 そんなことは当事者にしかわからないし、 それこそ一人一人の感じ方や解釈の違いの問題になってしまうだろうな…。 なら俺は、やっぱり自分の感想を書くしかない。 朱鷺戸沙耶は、幸せだったはずだ。 全力で青春を駆け抜けた彼女の生き生きとした姿を、俺は見てきた。 形振り構わずミッションに挑んだ彼女は、間違い無くリトルバスターズの一員だった。 だから…だかrあばばばばばば ※以下、これ以上はもうネタバレになる 少年たちを乗せたバスが、避けられない悲劇に向かい走っていた時、 同じ時、近い場所で、別の悲劇は起きていた。 青春を知らず、友情も、恋も知らず、 土砂崩れに巻き込まれて命を奪われた少女、あや。 無念を抱いた彼女が、死の際に伸ばした腕は、 偶然にも『世界』を引き寄せた。 理樹と鈴のために作られた『世界』に紛れ込んだあやは、 本来なら即座に排除されるべき存在だった。 しかし、『世界』はやさしかった。 イレギュラーであるはずの彼女は受け入れられ、 人気漫画のキャラクター名である朱鷺戸沙耶を名乗ることになる。 朱鷺戸沙耶として『世界』を駆け抜けるあや。 理樹と冒険し、一緒に遊び、恋をした。 反復する世界の中で、 親の都合で得られなかった青春を謳歌した。 もう充分だよ これ以上はもう、ワガママになる 様々な物を得て、満足した彼女は、自分のこめかみに銃口を突き付け、 自害することで、『世界』を後にした。 自分の思い描いた物語を、最後まで貫きながら…。 沙耶は、面白くて可愛い娘だった。 だが、もう居ない。 悲しい。 くちゃくちゃ悲しい…。 本編の後に、この話を持ってくるとは…、 なかなか、意地の悪いシナリオ構成だな…。

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