2008/11/30(日)12:34
夢に楽土求めたり。
『ef - the first tale.』 第三話
第一部が終了。
こいつは紛う事無き青春だな…。
演出面に見応えがあり、目が飽きることなく楽しめたが、
シナリオが終始オーソドックスな展開で、多少面白みに欠けた気もする。
内容としては、精神的支柱を喪失した紘と、自分の居場所を喪失したみやこが、
心の空洞を相互補完で埋めていく過程が丁寧に描かれていた。
主観をコロコロ入れ替えることで、
積極的にヒロイン側のモノローグを入れようとする試みは成功だな。
みやこは何考えているか解り難いヒロインだし、
一つの視点からだと単なるワガママ娘で終わってしまいそうだから…。
ただ個人的には、みやこの対として存在する新藤景の方が、
みやこより好感が持てる良い娘だったと思うんだよな。
景は何に対しても実直で、一生懸命だった。
こういう娘には是非とも報われて欲しいってのが男心よ…。
みやこが「立ち止まり続けてエンディングで一歩踏み出した」のに対して、
景は「ずっと走り続けてエンディングで足を滑らせた」感がある。
可哀想だから、第二部では何とか幸せを掴んで欲しい。
大丈夫。紘より良い男なんか沢山居るから。
とにかく表面的には後腐れなく、気持ちの良い終わり方だった。
掴みは良し。
…どっちかというと、掴まれたのは股間って気もするがな。
エロい所の演出まで気合入れ過ぎじゃないですか、minoriさん…。