極刑空間

2009/03/14(土)20:33

輝かしい未来へ。

PC『遥かに仰ぎ、麗しの』(20)

『遥かに仰ぎ、麗しの』感想 第八回 美綺ルートをクリア。 溺れるような相互依存ではなく、男女間の信頼関係の在り様を描こうとしていたのがわかる。 栖香ルートの展開とは正反対……の筈なのに、どこか似ている所もあった。 あと、最終話の「世界はカラフル」という副題はゲーム冒頭の描写と対比させているのか。 芸が細かいな…。 ※以下、みんな、さいっこうのネタバレをありがとうっ 最初の印象通り、あまりにも手間が掛からない良い子だった。 物語的にも、美綺が居れば全部解決するから司の仕事が無い。 仁礼家の問題解決も、学園の謎の探求も、全てが美綺を中心にして行われた。 ついでに司のトラウマを癒してみたり、八面六臂の大活躍でむしろ美綺が主人公だな。 しかし、中盤に司と恋仲になった後、彼との距離感を掴み損ねて無理に扇情的に振る舞い、 司の気を惹こうとして逆に関係を悪化させる場面もあり、別に万能かつ無謬という訳でもない。 弱い部分もそれなりに描かれていて、好ましいヒロインだった。 ただ上記の中盤のエロエロ展開があまりにも過剰かつ栖香的で笑ってしまった。 これは血の繋がりを感じざるを得ない。 全体的に明るい雰囲気で、話の広がりも大きく、結末も爽やか。 ハゲやかなっぺの扱いはもう少し重視されると思っていたので、そこだけは肩透かしだったが…。 「みんな、さいっこうの思い出をありがとうっ」 他のヒロインも巻き込み、皆で何かをする展開は青春そのもので、こういうのはやはり良い。 元気で明るい美綺らしいシナリオで満足だ。 あとは……栖香ルートに引き続き、いくつか重要そうな謎が残された。 特に司の実の母親が司を捨てた理由は後々も後引きそう、というかこれが物語の根幹なのか。 「この子は幸せにはなれない」「愛しているけど邪魔だ」などと要領を得ない発言ばかりだが、 その冷酷な行動の裏には、絶対に俺が納得できるような理由があると信じている。 この作品の根底には、人の善意や家族愛の肯定がある。 その理解だけは、きっと最後まで裏切られないと思いたい…。 よし、次は榛葉邑那に行こう。 毎度毎度、エピローグで謎の失踪を遂げているが、一体何者なんだこの人は。 ……ってよく見直したら陽道グループの社長就任だと? 前々から関係は匂わされてはいたが、まさか陽道の御令嬢だったのか…?

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