極刑空間

2009/09/15(火)05:28

『EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~』。たまには蟲もいいよね!!

PC『EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~』(9)

『EXTRAVAGANZA ~蟲愛でる少女~』 感想 総括 攻略完了。 ゲームを終えて、一つ気付いたことがある。 それはプレイ中、一度たりとも「疲れた」と感じなかったこと。 実際、俺も嗜好に外れた内容に苦しんだが、結局は耐え切ってコンプリートに至っている。 あまりの残酷さや不潔さに辟易はしても、退屈はしなかった。 テキストが優秀で、シナリオにパワーがあった証拠だろう。 ただのグロゲーではなく、腰がありガッツに溢れたグロゲーだった。 間違い無く名作の類に入る……が、悪趣味過ぎて素直に評価し難い部分もある。 まぁエロゲなんてのは元々悪趣味な物か。 そう考えると、今作は至極エロゲーらしいエロゲーとも言えるかもしれないな…。 15年もの長期間に渡って一人の女の子の人生を濃ゆく描き切ったのだから、これはもう超絶ダイナミックな作品としか言い様が無い。 バッドエンドから始まり、無数のデッドエンドに分岐する悲惨なゲームだからこそ、ハッピーエンドの重みがそこらの作品とは全然違う。 泥を啜って生き抜いた先には、穏やかで優しい結末も用意されている。 そこに辿り着いた時の筆舌に尽くし難い快感は、他のゲームでは味わえない稀有な代物だった…。 結論、『ヴァガンザ』は人生。 偶然とは言え、この作品に出会えたことに感謝を述べたい。 ドMゲーマー的な意味で、新しい世界が垣間見えた。 やっぱり苦しみの果てにある快楽こそが得難く尊いものだと実感したよ…。 一番のお気に入りキャラクターは綾佳。 蟲のムー君とセットで、物語の薄暗い印象を丸ごと反転させる程の役目を果たしてくれた。 綾佳は色々と前途有望だし、この娘のファンディスクが出たら内容次第で喜んで買う所存だ。 但し、『末路の果てに』が俺にとってクソ以下だった為、期待は全くしていない…。 それはそうと、このゲームを「エロゲー」と呼ぶことに凄まじい抵抗を感じている。 ならば、どんな呼称が相応しいかと言うと、「拷問ゲー」だ。 おかげで尻口貫通にもすっかり慣れた。 もう大抵のグロ描写では動じない自信がある。 なお攻略難度が高いため、公式攻略の『えくすとらば学園』利用推奨。 キャラ同士の寸劇が面白いので、プレイ中の精神衛生を保つ為にも良いんじゃないかな…。 ……って、公式人気投票なんてのもあるのか……。 『GUN-KATANA』の時といい、ブラックサイクはこういうの好きだな。 ちなみに我が愛する綾佳は総合四位らしい。 本編女性キャラ内で一位とは、俺の目に狂いは無かったということか…。

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