極刑空間

2009/11/18(水)04:29

この世には悪鬼がいる。

PC『装甲悪鬼村正』(18)

『装甲悪鬼村正』感想 英雄編 その1 これは英雄の物語ではない。 それでも英雄はやって来る。 ゲーム起動したら、画面一杯に香奈枝さんの顔面ドアップで腰を抜かした。 こういうの本気でやめて欲しい。 ……とにかく、英雄編。 今度は綾弥一条ルートだ。 香奈枝さんは三章にて斬殺済み。 流石の香奈枝さんでも、武者に闇討ちされてはひとたまりも無いか…。 “復讐編”のラストを見てから、何となく湊斗さんに好意を感じるようになった。 「正義」の実在を信じて暴走する綾弥一条と“正宗”に、湊斗さんはどう対応していくのか…。 それ以前に、その“正宗”の性格があまりにもファンキーで驚いた。 正宗さん語録とか作りたい気分だ。 《クハーハハハハハハハァ!!  その一撃が正義の怒り!その一撃が弱者の嘆きと知るがいいィ!》 《肥溜めの底で腐った糞尿よりも汚らしい血を撒き散らして死ねェ!!》 《ギィィハハハハハところで御堂。  別にどうでも良い事だが今の爆風の余波でなんか右足が吹っ飛んだ》 パンチ利いてるなぁ……。 この劒冑のせいで、一条さんにネクロなんちゃらみたいな変な属性が付いてしまいそうで心配だ。 ついでに、『戒厳聖都』より“蕎麦屋の娘”の友情出演を確認。 奈良原一鉄氏は、冷やしたぬきそばに何か恨みでもあるのだろうか。 ※以下、ネタバレ注意 雪車町から名甲“正宗”を譲り受けた綾弥一条。 彼女は、六波羅を始めとする“巨悪”を潰すために舞殿宮と協力関係を結ぶ。 「湊斗さん。お願いです」 「あたしを手伝って下さい」 「自分の未熟はわかっています。  だから、湊斗さんに補って欲しいんです」 「しかし、俺は……」 「湊斗さんはもう、殺さなくていい。  それは、あたしがやります」 「六波羅はあたしが殺します。  銀星号もあたしが殺します」 「湊斗さんは、あたしに力を貸してくれるだけでいいんです」 「……」 確かにこれなら、景明が「善悪相殺」の呪いに苦しむことはない。 でも、人殺しを年端も行かない少女に押し付けて、その後ろでコソコソ隠れ回るってのは男としてどうなんだ? 舞殿宮は、小弓公方“今川雷蝶”と手を結び、幕府勢力の漸減を図る。 彼の協力で古河公方“遊佐童心”の懐に潜入する景明と一条だが、あっさりバレて全滅の危機に。 一条は、景明の退却命令を無視して“遊佐童心”と一騎打ち。 一方の景明は、生身で武者を圧倒する化け物“柳生常闇斎”を相手に梃子摺っていた。 「貴方は知っているようですね。  我々六波羅新陰流の剣筋を」 「一度、立ち会ったことがある」 「その者の名は?」 「一ヶ尾瑞陽」 「……あの娘。  道理で……成程」 「あれと剣を交えていたのなら納得も行く」 「あの方をご存知か……」 「つまらぬ汚職事件に巻き込まれたりしなければ、今頃は私の手元に引き上げていたかもしれない者です。  惜しいことをした……」 まさかここで瑞陽の名前を聞くとは。 なるほど、瑞陽は汚職事件に巻き込まれて、山賊に身を窶したのか……。 一条は真打“胴田貫”を駆る童心に苦戦し、満身創痍になるが辛くも勝利。 ちなみに、負傷の半分弱程度は正宗さんの仕込みカラクリによる自爆だと思われる。 「うむ。うむ……」 「罪は裁かれた。」    悪は報いを受けた」 「世に正義はあったのう……」 「…………」 「くふっ」 「くふ、ふふ、ふははは」 「……笑うんじゃねえ」 「ふはっ――はぁはははははははは!」 「笑うな!  何が可笑しい!」 「む?楽しいに決まっておるではないか。  正義はあったのだぞ……悪業への報いはあったのだぞ?」 「これほど痛快な話が他にあろうか……」 「……」 「おぬしこそ何故笑わん。  この結末こそは、おぬしが求めたものだろうが」 「――それは」 「おぬしは正義を掲げ。  姦悪なるこの遊佐童心と戦い」 「勝利し」 「殺したのだ」 「――――」 「誇るがいい。  笑うがいい」 「この敗者を嘲り無慈悲に哄笑するがいい!」 「おぬしは完璧に正しく、  その正しさをもってわしを殺したのだからのう!!」 「――――――――」 なんだか『プリっち』みたいになってきたな。 一条の妄信する“正義”が後々否定されることは明白だけど、その上でどんな英雄像が描かれるのか…。 まぁそれはともかく、この坊主がここまでして殺しておくべき人間だったのかは、若干ながら疑問が残る。 確かに所業は悪鬼そのもので、殺されても文句言えないくらいに人を侮辱した卑劣漢ではあるけど、やったことを客観的に見れば反逆者の娘を手酷く犯しただけ。 少女を無体に扱いはしたが、別に惨殺したわけではない。 よって、去勢した後に尻の穴に槍の柄を突っ込みつつ、素っ裸で楼閣から吊り下げるくらいの腐刑&屈辱刑程度が妥当だったのではないかと。 ……これなら死んだ方がマシか? そもそも敵に囲まれた状況で、坊主を拷問する時間的余裕など無かったな。

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