2009/11/28(土)06:53
『装甲悪鬼村正』。和を以って尊しとす。
『装甲悪鬼村正』感想
総括
「誰にも一つくらいは無条件で信じられる価値があっていい。
いくつもあったら単なる馬鹿か聖人だがな」
『装甲悪鬼村正』、攻略完了。
凄まじい作品だった。
暗黒系エンターテインメントの大傑作と言っていいだろう。
これほどの大作には出会ったことが無い。
剣客小説、ロボットバトル、殺人、説法、魔剣、セカイ系、SF、パンツ、なんでもアリだ。
他作品ネタや、若干不謹慎とも思える現実ネタを用いるなど、割とお茶目な所もある。
心臓に悪い要素は山ほどあるが、直接的なグロ描写は極僅か。
なので、それほど気負わずに、色々な人にじっくり味わって欲しいものである。
最後の感想を書いた後に、一つ気付いたことがある。
俺は斬られたのだと。
これは英雄の物語では無く、英雄を志す者を最終的には失望させる。
これは愛を説く物語ではあるが、“闇”は常に愛より一段階強く、最後には押し潰す。
しかし、だからこそだ。
この失望こそが、プレイヤーがかつて、この物語から深い愛を感じ取ったことの証明になる。
だから、英雄を志す者にとっても、この作品は決して無用ではない。
『村正』が作品外において、唯一嘘を吐いたとすればその点だけだ。
もっと多くの人がこの作品に触れて、願わくば当ブログにでも適当に感想を書き殴ってくれれば、俺にとって無上の喜びである。
どんな形であれ、もっと色々な人の感想が読みたいと切に想う。
俺はこれからも『装甲悪鬼村正』という作品を愛し、応援していく。
これから、このゲームの価値が広く理解され、多くの人にとって思い出深い作品となることを願うばかりだ。
……。
そして俺は『戒厳聖都』の再来を信じる。
空気の読めるニトロなら、きっと応えてくれるはずだ……。