極刑空間

2009/12/29(火)01:37

願ったものは一つの愛。

PC『腐り姫』(11)

『腐り姫』感想 第二殻 ~真相編~ 第四夜(四周目?) ループを繰り返す度に、少しずつ、少しずつ簸川家を侵食する腐り姫。 伝承の内容が正しいのならば、その意図だけは明白だ。 より人間らしく、より愛らしく変貌していく蔵女。 それを“不気味”と感じるだけ、今の俺は正常だろう。 ※以下、ネタバレ注意 第一夜 最初から家に上がり込んでいる蔵女に、五樹が違和感を抱くこともなくなった…。 蔵女を連れて買い出しに出かけた五樹は、例によってきりこに出くわす。 「それじゃあ、五樹さん。よかったら、今度、街を案内してくださいね」 ……えらくサッパリしてるな。 ここは切符握って「今すぐ帰りましょう!!」だった筈だろ。 前回、きりこは蔵女の爪を受けて、腐って死んでいる。 それが次のループにも影響を及ぼしているのか…。 第二夜 夏生さんの仕事を手伝いつつ、街を歩く。 仕事というか、役場のじーさん方の相手をしているだけって感じだが。 とりあえず、仕事を抜け出して湖畔で弾き語っているじーさんを捕獲。 「さがしものはなんですか?」 「あんたです」 笑った。 夏生は、街を見歩くことで五樹の記憶が戻ることを期待したようだが、成果は上がらず。 きりこが東京に帰るのを見送り、家に戻る五樹。 本当に記憶を取り戻せるのだろうか。 自室で不安を覚える五樹に、樹里の幻影がしな垂れ掛かる……だから怖いって。 第三夜 豪雨。 夏生さんに連れられて、青磁と話をする。 「記憶をなくして不安なのはわかる。けど、それでも五樹が五樹であることに変わりはない」 「過去の記憶がなくても、お前が生きていくのに不自由さえなければ……」 これを聞いて、激怒する夏生さん。 「……わたしね、五樹に思い出してほしいことがある」 「五樹に、思い出してほしい過去が……ある」 夏生は、五樹に対して出所不明の罪悪感を抱いている。 何があったか知らないが、この娘が五樹に記憶を取り戻させたいのも、きりこと同じく純粋な好意からか? その後、二人は済し崩し的に濡れ場に突入。 ……。 断片的な回想の中、過去の夏生は露骨に青磁の気を惹こうとしていたように見えたが。 あれは、間接的に五樹にアピールしていたんだろうか…。 家に帰ると、部屋には蔵女がいた。 「お帰りなさい、五樹お兄ちゃん」 お兄ちゃん☆ …やめてください、図々しい。 「お姉ちゃんはねぇ……まだまだ、だなあ」 「五樹お兄ちゃんとエッチして、それで誤魔化しちゃうんだもん……ずるいよ」 “まだまだ”というのが何を示すか良くわからないが、蔵女は時期が来たら夏生にも爪をぶち込む気だろう。 爪を喰らって腐って死んで、今のきりこは別人みたいになっちまった…。 ……「腐り姫」は、人の望みを叶えつつ捕食する。 きりこの場合、「五樹の記憶を取り戻させないこと」よりも、「五樹と心が通じ合うこと」が彼女の真の望みだったのだろうか。 では、夏生の望みは「五樹と直接的に愛し合うこと」ではないということか。 どのみち、何れ蔵女は彼女の願いを叶えるだろうな。 第四夜 世界終了。 誰も居ない世界、真っ赤な雪が降る中で、朽ち果てる五樹。 …まだ何が起こっているのか全然わからない。 でも、一つだけ。 五樹は、蔵女の爪を受けている。 つまり蔵女は、既に五樹の願いを叶える為に動いている、と考えられる。 そこに来て「五樹お兄ちゃん」だ。 ならば五樹の望みは、他でもない…。

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