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テーマ:レンタル映画(815)
カテゴリ:★★★
心疾患を患い心臓移植しか生きる道の無いポール(ショーン・ペン)はメアリー(シャルロット・ゲーンズブール)と、僅かな望みを持ってドナーからの臓器提供を待っていた。
残された時間はあと1ヶ月。絶望の渕に立たされた2人であったが、メアリーはポールの子供を生むべく人工授精をしたいとポールに相談する。 そんなある日の真夜中、ポールに1本の電話が入る。ドナーが見つかったのだ。 ポールは手術を受け、奇跡的に一命を取り留めた。 ポールに提供されたのは交通事故にあった人の心臓であった。 クリスティーナ(ナオミ・ワッツ)は夫と幼い娘2人の4人で幸せな生活を送っていたが、ある日、突然、交通事故の知らせが入り家族を全て失ってしまった事を知る。 クリスティーナの家族を交通事故に巻き込んでしまったのはジャック(ベニチオ・デル・トロ)という男であった。 彼には前科があり、何度も服役した身であったが、最後の出所後は信仰に生きがいを見出し、妻と2人の子供と平和に暮らしていた。 そんな矢先の交通事故。自主する事を決意する夫に、妻は目撃者もおらず他に容疑者が浮上している現状を見て、思い留まるよう説得する。 深い絶望の中、生を与えられたポール、かけがえのない家族を失ったクリスティーナ、そして自分の信念に基づき意思を貫くジャック・・・。 出逢うはずのない3人の人生が次第に交錯していく・・・。 2003年の作品です。 人は生命が途絶える際に21グラムだけ体重が軽くなるという。 魂の重さとされるその21グラムは何なのか? 3人の役者を通じて生きる事の難しさ、そしてその有難さを痛切に訴える作品でした。-_- 映画のストーリーも、ただ時系列に応じて話が展開するのではなく、敢えて過去と現在を交える事で、観ている人への参加を促す工夫をしています。 好き嫌いは分かれると思いますが、『メメント』を彷彿させるこの手法によって、単に観客のイマジネーションを引き出すだけでなく、緊迫感ある作品に仕上がったと思います。^-^ テーマに悲壮感があり、かつ出演している俳優陣は巧い人ばかりなので、見終わって決して明るい気持ちになれる訳ではないのですが、それだけにズッシリと心に響きました。 ショーン・ペンの演技力は勿論ですが、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロにも脱帽です。 特に後者2人の演じた役柄は誰にでも起こり得る事であるだけにリアリティがありました。 ちなみにDVDの特典映像にイニャリトゥ監督のコメントがありました。 この映像を観ると監督が伝えたかった事やエンディング・シーンの経緯等が聴けて、より作品を深く理解できます。^-^ まだ観ていない方はぜひご覧になる事をオススメします♪ ★★★☆☆ 総合評価: 監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥはメキシコ出身の新鋭。 『アモーレス・ペロス』という作品に続き2作目になるそうです。 今後要注目の監督です。^-^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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>監督のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥはメキシコ出身の新鋭。
『アモーレス・ペロス』という作品に続き2作目になるそうです。 今後要注目の監督です。^-^ そうそう。。だから、みなくちゃなっとは思うのですが、あまりにも重そうで。。未見です。 21gが 亡くなった時に軽くなる重さだなんて。 観終わってだいぶ落ち込んだと聞きました。 あまりの悲惨さに しばらく這い上がれなった作品に「日蔭のふたり」がありました。 それに 匹敵するのかと、、 (2005.04.25 18:13:27)
確かに重い作品でしたよ~。T-T
でもただ重いだけでなく楽しめる点もありましたよ。^-^ 例えば、ストーリー展開とか演技力とか・・・。 誰にでも突然襲ってくる『死』についての作品というと以前に紹介した『息子の部屋』という作品が思い出されます。あれはひたすら重い、重過ぎる映画でした・・・。 『日蔭のふたり』という作品もそんな感じなんですかね~。-_- (2005.04.26 23:36:34)
はじめまして。
本当にこの3人の演技良かったですよね! 微妙な顔の表情アップだけでも観て良かったと思いました。 しかし、特典映像、見なかったです(-_-;)やっちまった。 も一回借りようかな。 (2005.04.28 09:42:22)
鷹となすびさん、カキコ有難うございます。
すっかりお返事が遅くなりゴメンなさい!>_< 特典映像って結構面白いモノありますよね♪ 出演俳優と監督がひたすらダラダラと話しているだけの退屈なヤツも多いですが・・・。-_- (2005.05.10 22:29:59) |