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カテゴリ:おでかけ
友人から借りたリリーフランキーの『東京タワー』
ミラクルに子供が早く寝て、一人の夜。 ちょこっとさわりだけでも読もうかなと午後11時。 開いたが最後、止められず、一気に読破。 涙と徹夜でボンボンに眼が腫れて、すごい一日が始まったっけ。 発売当初からずっと気になっていたけれど、自粛してた本。 それ、正解だったかも^m^ しばらく浸りきった空白の日が過ぎちゃった。 もう一度読みたい。本棚には購入した手の新刊。でもまだ読めない。 そんな感じで、私にはめっぽうしみる本です。 今回、くりでん乗車を速攻決行したのは、 終着駅がこの『東京タワー』のロケ地だと知ったことも大きかったです。 (りと様、まる様、ありがとうございます~~。m(_ _)m) 以下、写真で振り返るロケ地^^ ポスターに使われてるアングル(ちょいズレf^^;)かな。 ロケ地でもメインストリートという感じでした。 建物の脇にはマンホール、下に明かり取りの窓。 この内側がトイレだとわかる。 自分は昭和の人間なんだなと知りました。 残された傘。 残された植木鉢。 寂しさを感じるのは、 何もないじゃなく、何かがあるに対してなのですね。 「何年貼ってあったんだろう」 一瞬、映画のセットと忘れていました。 そのくらい、真に迫った文字でした。 手書きの文字は雄弁だなと思いました。 友達は「まる・きん・こ・たたみ」と読みました。^m^ いや、先に私が読んでいたら、同じ事でしたが。f^^; 向かい側には こちらは今風に「なかその」ですよね。 どういう時代考証なんでしょう。 表記が変化する、どっちもありの時代だったのかな。 画面に映すときに、別々の時代で使い分けていたのかな。 遠ざかる近所のおばちゃん。絵になります。 このおばちゃんの数分前に観光客らしきおじさんがいましたが、 この場所で語っていた背中は、このおばちゃんでした。 あるモノをあるモノとして受け入れてる、そんな後ろ姿でした。 人は土地に馴染む、土地が人に入る、そんな気がしました。 行く道沿いにある木の電柱は、ロケのためにわざわざ抜き替えたとか。 矢印が指す先、わかりますか、ペンキです。 おそらく遠景で見えるであろう電柱は、塗ってありました。 それに、 家の脇には味噌樽や釜、焼酎の瓶、旧パッケージのタバコなど、 数々の小道具が。 無造作に置いてある一つ一つにもこだわった形跡があります。 映画を創る人々の熱意を感じました。 正解は、日曜雑貨?日用雑貨? 昔はこう表記していたのかしら。 昔は雑貨って日曜に使うモノだった・・・わけないか。 このまま映画に使われるなら、注視してしまいそうな看板です。 オカンの店? 古の建物の中のお品書きや暖簾がヤケに新しくて、そこだけ異空間のよう。 異空間なロケ地の中の異空間。 どっちが現なのかトリップしそうでした。 オカンの店だとしたら、 原作では店名「かっぱ」だったのが、「つばめ」になって。 若いツバメ、へのカッパ。 やっぱ「つばめ」だな。とかf^^; 残念なのは、 映画公開(4月)前に、 唯一のアクセス路線であるくりはら田園鉄道が廃線(3月末)になってしまうこと。 このロケ地が整備されて公開されるのも、廃線の後。 主なアクセスは自家用車になるのに、駐車場を特に用意する予定もないと。 週末なのに閉まっていた鉱山博物館。 動く気配のない遊具。 明らかに整備が遅れているロケ跡地。 たき火の跡も発見されたとか。整備どころか放置ですよ、これは。 田舎が抱えている問題の本質が、ここに集結しておりました。 都会の大波が去った後の、強者どもが夢のあと。 観光化が100%良いとは思わないけど、 自分の今の生活、起きてご飯食べて仕事して寝る、以外にも眼を向けてみませんか? そんな気持ちです。 やっぱり『東京タワー』は泣けるなぁ。T^T ***** これは現在の細倉鉱山跡。 麓に広がる工場は、現役の会社でした。 ***** お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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