仙燐眼

私の仕事の先輩でとっても個性的？な方が突然消えてしまった・・。

彼女には、3ヶ月前に
「占いして・・」と言われ、無料で見てあげたことがある。

鑑定結果、とても頭脳の星が強く深く考え抜き
反面理屈にこだわる傾向の人。
仕事に向き合う姿勢はまさにその通りで、
そこまでこだわらなくても・・と思うほどこだわりぬく。
周りの人からは、それがうっとうしいと影で言われ
本人には、その辺は自重したがいいよ、と伝えていた。


でも、彼女からの質問は
今年引越ししたいがいつがいいのか教えて欲しいという依頼だった。


私は知人を無料で鑑定することあるが、
無料で鑑定するときは私は多くは語らない。

なぜなら、注意する点を並べれば
あまりにも膨大で10分くらいで終わるものではない、
ましてや、文章に書きつらねるものなら、
膨大な時間を要してしまう
なるべく質問にそってお話するという姿勢でやってる。

今年は彼女にとって、
精神的にダメージを受けやすい神経質になりがちな星が着ていた。
つまり、ウツ傾向に。

で、その辺もちょっとお話したが、
彼女は引越しにこだわっていたので
話を建て直し、
引越しにシフト置いて話したのです。

本当はお茶でも飲みながらゆっくり話してあげたかった。

結構偏りの多い星の持ち主なので
少し心配な気がした。

でも、何も予測していないところに
別に質問されていないのに、
それについて深く語り
逆に傷つけてしまうこともないとは言えない。

こういう場合は
やはり、興味を持ってきたら、指摘をするが
そうでない場合は私はあえて何も語らない。

気になるのなら
本人から、再び依頼があるはず。

でも、無かった。

鑑定結果についておおまかな性格や運期を伝え
その後引越しにいい日どりをこの辺りと伝えた。

彼女はとっても喜んでくれた。

「性格がすごいどんぴしゃ、と当たってる！！
ありがとう！！
よく分かるねぇ！！」

そんな褒め言葉だったような気がする。

でもね、
私の心根は、本当はもっと耳を傾けて欲しいことがあった、
でも、それ以上はこちらからは言えない。
余計なことは言えない。
聞いたことにしか言えない。

占いは、
いい事は信じるが悪い事は信じない、という人が多い。
私もあまり知らない頃はそうだった。

しかし、
自分の因果な人生を振り返るうちに
昔自分で鑑定した記録の悪い部分ばかりが思い出された。

当時の自分占いでは、
その悪い結果については、
信じたくない、という気持ちばかりで、
その鑑定結果から逃げた。

忘れた。

記憶の奥にしまいこんだ。

でも、自分の身動きとれない状態のときに実際に思い出すのは、その悪い部分の鑑定ばかりだった。

今思えば
この悪い運気についてもっとしっかり向き合っていたら、
なんとか小さい障害にとどめたことが出来たのかもしれない。
だからこそ、
私は、占いについて悪い結果をしっかり思いとどめて欲しいと思うのだ。
必ずそうなる、というものではないが、
何も考えずに流れに乗れば
ほぼそうなる、という運期があるのだ。


その彼女についてだが、
先月くらいより言動がちょっと変だったらしい。
（直接関わっていたわけでないので詳細は知らない）
でも、
とうとう先日うつ病の悪い症状が猛烈に出てしまい、
会社内で夜中に大暴れ。

彼氏も手をあげるくらいの騒ぎぶりだったらしい。

そして、
その翌朝から彼女は会社に姿を見せなくなった。

突然の話で私はあっけにとられたが、
確かに星はウツの傾向の運期だった。
心配だったことが、
いきなり症状に現れてしまった。

もう、彼女と顔を合わすことはない。

彼女は今年から、来年にかけて、結構辛い病状が続く。

早くそのことで相談してくれたら、
それなりにもっとアドバイスできたのだが・・

それが心残り・・・。

もう、こんな気持ちにはなりたくない。

彼女はソウウツ病の薬をしばらく服用していたらしい。
私はこの情報を全く聞かされていなかった。
でも星には書いてあったのに。

もう、こんな占いはするべきでない。
もっと、責任のある占いをするべきだ。
彼女を救うことが出来なかった。
今、傷ついてどうしているのか・・。

ある程度もっと、私のほうから押し売り的でも
話せる状況でしか、
今後は鑑定しないというポリシーを持っていこう。
それを信じるかどうかは本人次第だが、
そこまでしてこそ
この占いの責任ではないだろうか、と思う。

そう思う事件だった。