仙燐眼

人が持って生まれた元々の力というものがある。

これはどうしても四柱推命的なお話になるのだけど、
その力は、一口に判断することは出来ず
いろんな局面から判断しなくてはならない。

生まれ日についている地支というのが第一で
この星から
その力が周辺の星にどう影響させられているか
などをポイントに見てゆく

生まれ日が『病』という人がいた。

この人の判断はその「病」という元々の弱い力よりも
その隣の『沐浴』という地支の影響の方のが大きいと感じた。

その人が生まれた日の「病」の意味は
まさしく病気になってる、という状態で
健康が衰え身体のエネルギーが弱い状態
自分の力では何もできず、
周囲の人々の世話になってやっと生命を保つという意味

この意味は単に病気がちになるということではなく
その人自身の力が弱い、という意味なのです。
つまり、知識も行動力もあるのだが、
どうにもここぞというときに
自分一人でまとめることが出来ないという状態
誰かに助けてもらわないと
自分一人ではいつもうまく渡っていけない
一人はダメなのだ、という意味

周辺の星がこれを援護する星や力があれば
また別の見方もできるのだが
彼の場合、隣に「沐浴」という星が来ていて
余計に波乱を呼びやすい状態

「沐浴」とは
生まれたての赤ちゃんが産湯で体を洗われてるような姿

中国に限らず東洋では
昔、結婚したり祝い事のする前に
体を清め心身を新たにしたもの。

心を虚しくして
その気分を一新し、邪心を払って出直すという意味。

一度内にこもって
裸になってそれから再び出直すといったような
運勢の一休み、一苦労をしての意味を多分に持ってるわけ。

この星を持ってる人は
去年鑑定した人なのですが、
こちらの「沐浴」の状態が強く
その一苦労から、何か学び取ることが出来なければ
一生、「病」に伏して
自分一人で立ち上がることが出来ずに
孤独に苛まれて、明るい日が当たることが出来ないのです

この方は元々知人であったのですが、
特に命式に現れるのが異性とのトラブル
どうしても女性に対して最後の言葉がいえないお人よしタイプ

命式上、どうしても異性とは縁のある職場や
環境になってしまうのです、
そして、人当たりもよく人気も得られ
特に女性に優しい・・
相談があると異性にいわれれば妻がいても
相談に乗ってくれるような一見、頼りがいのある男性です。

でも、いい意味も悪い意味も最後まで面倒を見る、というタイプではないのです。

実際はどうか不明ですが、
妻が何人もいて、
男の体力としては力が分散してしまい
疲れるばかり。
かといって、一つに絞ることが出来ない。

確かに私生活も似た状況があって、
何人もの女性の影がある彼

そのくせに十分に満足した家庭生活になりえてないよう。

これは、彼にも警告はしたが、
まずに、自分の必要な人をきっちりと決め
全て流れに任せてしまわないこと。
相手ありきの生活ばかりに流されれば
いずれにか誰からも見捨てられ
病気の介抱をしてくれる人がいなくなり
孤独と闘い、病床のふちに果てる・・

その場限りの恋愛はきっぱりと捨てること。
それが彼の精進の種であることは間違いない。

しかし、流れというのは怖い・・

元々持ってる力と星に
自分はついていかずに、
その場の流れに流されていくことがとても多い。

一度全てを投げ打って
全てにケジメつけ体を清めて向き合わなくては
いずれにか自分に赤信号が来てしまう。

また、見切りができ
逆に回りの人を味方につけるようにすることに着眼して
誠実な付き合いを心がければ
彼はそこから大きな飛躍が生まれることも間違いないのです。

この分かれ道により
宿命的な因果から開放されるといっても過言ではない。

宿命なんて本当はないのだけど、
私たちに与えられたお題みたいなものは確かにある。

だから、直面してる問題には必ずに理由がある。

なぜこんなことで悩んでしまうのか？
しっかり対峙して同じ過ちをしないための答えを出す。

これが私たち自身で運命を作ること。