カテゴリ:雑念
相変わらず暑かった・・
久しぶりに母親と一緒にお昼を食べる時間を持てたので ちょっと頑張って、 冷やしうどんにてんぷらを作ってみた。 私は、「おふくろの味」に縁がない。 これは、産まれた頃から既に両親は店を持ち それが結構繁盛していて、母親は父の片腕となり 一日中お店に出ていて ほとんど家事に無縁だったから。 カレーとかカツ丼は覚えてる カレーは、一回作れば何日か同じメニューで済むからという理由。 カツ丼は、肉屋で豚カツを買ってくれば、すぐに出来上がるから。 あ、鳥の足を塩で焼くだけ、っていうのもよく食べた記憶がある・・ 他は惣菜やさんから買ってきたり、 外食はしょっちゅうしていた。 店が忙しいから、と千円を渡され、妹と二人でいつも飲食店を物色していた クラスの子に会えば、羨ましいと言われたこともあった。 でも、別に幼い頃からそんな食生活だったから 別に不満もなかった。 結婚してから、私はこんなに料理のレパートリーがあるのかってやっと知ったくらい 肉じゃがも、筑前煮も、ハンバーグも手作りで食べたことがなかった。 まぁ、思えばそんな状態でよく主婦になろうとしたもんだーー。 でも、やれば出来るってもんで 最初はレシピばっか見て作っていたのもいずれにか落ち着き マンネリ化のメニューに・・。 私にはもう1人の母親がいると思い込んでる。 別に血のつながりがあったわけではないけど、 子育てから始まり、物に関する考え方や料理も・・この女性からいろんな事を学んだ。 彼女は、 私の実際の母親よりもまだ、10歳くらい年上で優しく穏やかでしかもかわいらしい人。 この人が作る料理はとても味がいい。 見た目は彩りがいいでもなく 高級な素材を使うわけでもなく とにかく質素。 このうどんに天ぷらの取り合わせも実はこの女性の受け売り。 夏場に昼食に招待されるときは 必ず、冷たいソーメンかうどんを薬味と添えて出してくれた。 それに必ずアツアツの揚げ物が付くのだ。 切干大根も毎年大根を刻んで冬の終わりから 陰に干して春の終わりから使い出し 沢山作ったからとおすそ分けをいただいた。 鮭ごはんとかポテトサラダ、おいなりさん、五目寿司、煮豆、おひたし、菜類の煮物、三杯酢・・など・・・とにかくおすそ分けを随分いただいた。 特徴は全ての味がイイ・・!という事。 食べたことのない味ばかり。 何回か頂いてるうちに私はその味を覚えてしまい、いつしか真似するように・・ でも、味付けを尋ねてみたら、彼女は分からないと。 お砂糖とか塩とかみりんとかいろんな調味料を適当に入れてるのよ、だから分量はよく分からないわぁ、スプーンで○杯くらいかしらぁ・・なんて教えてくれ そしてチャレンジ・・ 何回作っても同じ味は出来なかった。 でも、かなり似ている味は習得できた。 結構・・これでも、ウマイ!!! ポテトサラダ一つにしたって そこいらの惣菜屋で買ったものとは又フタ味は違う・・! そーーー、これが、私のお袋の味の確立なのです。 彼女は二人の娘が孫を連れて 来訪するときは必ず手作りの食卓でもてなす。 温かいごはんに野菜中心のおかずに少しの肉類か魚類の焼いたものに味噌汁。 当たり前のごはんが有難く感じる。 主婦業を続けてると毎日作ることに飽きてる でも外食では何だかほっとした気分になれない、 行き帰りの時間のロスもあるから 忙しい人にとっては ご馳走されるといってもあまり有難くない場合も。 彼女の娘さんたちは 姑が厳しく長い時間外出することを嫌うので 会話をしながら食事をするのに そういうもてなしが理想だったよう。 野菜中心のメニューといっても もてなしの時は品数も多く作り 食後は必ずにフルーツや手作りのゼリーなどとデザートがつく。 冷たいゼリーにあったかい緑茶が定番だ。 彼女と一緒にいただく緑茶はいつもほっとする雰囲気があるのだ。 今は旦那さんは既に他界して1人で暮らしてるのだけど、 彼女の家にはいろんな人が訪問してくる。 そして、毎日手作りの料理に笑い声がともる。 こんな彼女の味が私は大好き。 この味を自分の子にも伝えたいと思う。 昨日、冷やしうどんと天ぷらを揚げ、 母親と一緒に食した。 まいたけやししとうやサツマイモの天ぷらを天つゆにつけ 沢山ほお張る母親の嬉しそうな顔を見つめ なんとなく幸せな気持ちになった。 心のこもった手作りの味って人の心もほぐす魔力があるように思うな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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