秘密基地

2009/09/01(火)11:27

新婚「茨城編」 1

闘病の頃のこと4(8)

■■■■■ 初めていらして下さった方へ。 ありがとうざいます。 現在、1997年を振り返っているところです。 日々、完結ですが、 一連の闘病含む回顧は8月11日の日記から始まっています。 そこから「次へ」で進んで読んで頂けると、 (間に現在の日常日記が挟まれますが…) わかりやすいかと思います。 読んで頂けたら嬉しいです。    ■■■■■ 新婚「茨城編」 1 下館での住まいは、二階の角部屋。 中身は3LDKのスカイハイツという名のコーポ。 この辺の住宅は高層にはしないけど、 横には広く、土地は充分に贅沢に作ってある。 相模原以上に実家からも友達からも離れ、 私は夫の仕事の間、一人で家の中で時間を持て余してた。 一人でいると、考えちゃうのは病気のことだし、 誰か近くに友達が欲しいなー…と、 そんな引っ越して2週間め位のこと。 同じような建物が幾つかある中、 我が家の棟の前がちょっとした広場になってて、 夕方、子連れのお母さんたちが井戸端会議をしていて、 7~8人の子供が走り回ってた。 家の建物は左右に階段が付いているので(ね、贅沢でしょ)、 右から上って来て、左から駆け下りるというコースで、 我が家の玄関前も子供たちがバタバタと走ってた。 子供が大好きな私は玄関の扉を全開にして罠を張った。 外から見える位置に「ピカチュウ」とかシャボン玉とか置いて その奥で本を読んでた。 かかった!!!!! やったーやったー!! はやる心を抑えて、大人らしく迎える私。 余裕を見せながら、 「飴あるよ」と誘ってみる。 子供たち、口々に「ありがとー!!」と飴を手に持って、 また走って行った。 やったー、ちょっとお友達になった。 楽しくなりそーだぞ、下館!!! その時、階下の広場から大声が聞こえた。 あ…飴のこと…叱られてる…。 うわー、すっごい怒ってる…。 子供たちは「あそこのおばちゃんにもらった」とか 説明しているらしい。 誰か怒鳴り込んで来るだろうか…。 夕飯前に子供に飴あげるなんて…非常識だったのかも…。 ブルブル震えて、じーっと待ってた。 ずーっとずーっと硬くなって待ってた。 でも、誰も上がって来なかった。 それっきり、誰も。 井戸端会議も解散になってた。 「知らない人から貰っちゃ駄目でしょっ!」とか 「気味が悪いわねーどんなおばさん?」って言われてるかも…。 それか、 「拾ったのかと思ったけどあそこのおばちゃんに貰ったのね、 ちゃんと「ありがと」言ったの?」 みたいな会話で終わったのかもしれない。 全然わからない。 でも、私は本当に悲しくて怖かった。 もう、子供にはちょっかい出すまいと誓った。 つづく ポチしていただけるととても嬉しいです。 ありがとうございます。

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