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2010年01月05日
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カテゴリ:事故入院の頃
事故入院の前半の部屋は、


私以外は60歳~85歳位までの8人部屋でした。







その年は春先に大雪が降り、皆さま足を滑らせての骨折でした。















0475はまさん.jpg

一番奥の窓際の「はまさん(当時推定80歳)」は








歩行リハビリをしている退院間際のお婆さんでしたが、









いつも絵本を読んでるだけで、ご飯も食べさせてもらうような状態。









そして、一言もしゃべった事がありません。









いつも「あーうー」とだけ言って、よだれを垂らしています。









歩けないから、当然排泄看護も必要。食事も要介護。








何を話しかけても、反応なく同じ絵本を読んで(見て)ます。


(多分ページをめくってた事もなかったはず)










歩行リハビリに行く時も、車イスに乗せられて行きます。








本人に歩く意思皆無なので、イスに移動させるのも一苦労。









お医者さまも看護婦さんたちも手を焼いてる感じでした。












殆どお見舞い客を見た事がありませんでしたが、











ある日、息子夫婦らしき人たち(多分)がやってきました。












0476はまさんと家族.jpg

そして、ご本人を囲むようにして、







「こんな状態で退院させられても困ります」と声高に話しだしたのです。










病院側は、骨はもうついてるから退院してくれ。と言い、



息子夫婦(らしき)側は困ると言い。平行線の話し合いを繰り返してます。



病院ではこれ以上預かるわけにいかないので、



受け入れ先を探す、ということで話し合いは一応決着しましたが、











息子(らしき人)の言葉の数々に私の心はめちゃめちゃ凹みました。










いくら本人が何もわからないとはいえ、目の前で「厄介者」発言。













その夜の消灯後。













真っ暗になってしばらーーーーーーーーーーーーくしてから。












暗闇の中で誰かが言いました。












「年はとりたくないねー」











すると次の声が











「最後はポックリと行きたいねー」












しばらく暗闇の中でお婆ちゃんたちはしゃべってました。













みんなショックで眠れなかったのね。










今の私ならもう少し気の効いた台詞が出せただろうけど………










20歳を超えたばかりの私は、布団の中で小さくなって泣いてました。















そんなある日!!!

(期待しないでね、明るい「オチ」ではないからさ)









つづく









90011ポチ3.jpg  

この事件は私の現在を形成する上で欠かせない話。
……と、もったいぶってみる。

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いつも本当にありがとうございます。





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最終更新日  2010年01月05日 16時59分17秒
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