秘密基地

2013/02/14(木)18:56

絵姿姉さま

感謝のご報告(17)

楽香の子供向け演目に、最近「むかしばなし」が仲間入りしました。 基本、楽香の形態は台本を持ちません。 (らくちゃんの厳しい指導のもと、私は必死で台本を覚えますw) なので、朗読ではないのです。 先月末に葛飾区のこども向けイベントに呼んで頂いたときは、 「絵姿姉さま」という作品をやりました。 国内のあちこちに、同じようなお話が伝わっていて、 これが正しい形という確固としたものがあるわけではないのですが、 大筋ではだいたい似たようなものです。 「ある夜、貧しい男の元に道に迷った美しい姉さま(女性)がやってきて、 一晩泊めてくれてと言った挙句「嫁にしてくれ」と言いだし、そのまま結婚。 でも男は、美しい嫁の顔を見ていたくて仕事に行かなくなってしまう。 で、困った嫁は、自分の絵姿(似顔絵)を描いて、それを男に持たせて仕事に出す。 畑で、絵姿を見ながら男が仕事をしていると、大風に絵姿が飛ばされてしまい、 それがお城のお殿様の目にとまり、お殿様が絵姿の女を探し求めて、 姉さまはお城に連れ去られてしまう。 季節が過ぎ、男は家に成った梨を(門松であったり、瓜であったり諸説あり) 売りながらお城に行くと、連れてこられて以来、一度も笑ったことのない奥方(姉さま)が その梨売りの声を聞いて、嬉しそうに笑ったので、お殿様が梨売りを城に招きいれ、 果ては、自分が奥方を笑わせたくなったので、人払いをして、 自分と梨売りの衣装を交換させて、梨売りの真似をすると、奥方がいよいよ嬉しそうにしたので、 そのままお城の外まで梨を売りながら出て行って、戻った時にはもう門が閉まっていて入れず、 その後は男と姉さまはお殿様と奥方として末永くしあわせに暮らしました」って話。 これを私が話して、らくちゃんがアコーディオンで良い調子で合わせてくれます。 梨売りの売り声に合わせてリズムを取ったり、大風の雰囲気を盛り上げてくれたり、 出たとこ勝負で即興の面白さもあります。 らくちゃんだから…と、安心してぶつかれます。 長らく一緒にやってきたからこその醍醐味。 そんな「絵姿姉さま」 稽古するたびに、姉さまが毒を含んでいくと言って、らくちゃんが笑います。 最初は、殿様が勝手に調子に乗ってお城の外へ梨を売りに出ていたのに、 次の時には、姉さまが 「お城の外まで行って下さったら、もっと楽しかろうによー…ほほほ」と言い、 ついに本番では、そうやってそそのかして城外へ殿様を出したあと、 姉さまが「門を閉じよーーー!!!」と、家来たちに命令までしちゃったよ。 そんなちょっと毒を含んだ怖い姉さま…実はらくちゃんは 「絵姿姉さま」を、ずっと「S型姉さま」と思っていたんだって。www たしかに、ドS型な姉様に仕上がっています。 いつか、どこかでお聞き頂ける機会がありますように^^ ↑ メッセージはこちらからお願いします。

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