一番最初に病気に気づいた頃-7
翌日も、みち君は実家にやってきました。今後の相談に。父も母も覚悟はできていました。きょうこには内緒で婚約は破棄。後は、何とか最後まで老夫婦二人で娘を支えること。当時70歳近かった父には、相当堪えたと思います。そんな老夫婦の前に、みち君が正座をして言いました。お願いがあります。「本当に、見送ることになるのなら、 家族として見送らせてもらえませんか?」両親「……………??」「入籍を先にさせてください」みち君。前夜は眠れなかったに違いありません。考えて、考えて、考えて。私を家族として守ってくれようとしました。父も感激しました。それでも、父の出した答えはみち君の気持ちに心から感謝して、感激した上で、「そう言ってくれる事は本当にありがたい。でも、あなたにも親御さんがおられます。あなたの感情だけで今動いてはいけません。そのお気持ちだけ、心からありがたく受け取ります。本当にありがとう。きょうこをどうかよろしくお願いします。」と、今すぐの入籍は押しとどめ、一緒にきょうこを見守って行く事をみんなで確認しあったのだそうです。私不在のまま、見送り計画進行。さあ、闘病はこれからです。次回からは「最初の手術から結婚まで」ですー!ポチってやってやって頂けると俄然はりきります。