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伊奈利短歌集 ① トンカツ未来 伊奈利短歌 小説…伏見稲荷大社の物語 小説西寺物語 小説盆栽物語 小説鯖街道 小説老人と性 音川伊奈利

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2007年06月08日
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★~真弓…6話(完)


 一豊は西沢を挑発しながら国道9号線を亀岡方面に走らせた。千代原口にある桂警察署からは有田刑事が覆面パトで出動していたが、その前を猛スピードで通過する西沢の車を停止させている。有田が、
「西沢、今度は飲酒運転と暴走で現行犯逮捕する!ここは鬼も涙を流して自白するという桂署の管内だ!お前をわしが里子さんをひき殺そうとした殺人未遂事件として再逮捕するには3日もあればできる!」
 有田は西沢に聞こえるように一豊に、
「交通事故を隠れ蓑に犯罪を犯すやつらを現場の警察官は見破れないどころか交通事故は犯罪とも思っていない。飲酒運転がそうだ!酒を飲んで運転すれば事故を起こす、被害者は市民だ!この男のように真弓さんをストーカーしても犯罪だと思ってはいない裁判官や警察官がまだ沢山いる。もしその警察官の娘が飲酒運転の車に撥ね殺されたら、もしその娘がストーカーされていたらその警察官はピストルでその犯人を撃ち殺そうと思うだろう!それが正常な考えで異常でも何でもない、一豊さん、これで一件落着だが…あの真弓という女をどうする…」
「いや~俺は元々…」
「そうか、さっき病院から電話があって里子さんは元気だ!脳震盪の少し長いやつでその後の検査でも異常がない…」
「有田さん、ありがとうございます。里子には謝って大事にします」
「そうか~俺もそのままでは後味が悪いから…」
「実は俺に一臣という弟がいる。その弟も独身で俺と同じ巨チンで悩んでいた。そこで俺は夕べ真弓の警護を理由に真弓のマンションに泊まらせた」
「ほ~それで…?」
「いや?それは知らないが…弟には真弓を朝までに口説けといってある」

 その真弓は一臣と一睡もしないで一豊からの連絡を待っていた。一臣が、
「真弓さん、その兄貴とは…」
「いえ、私があまりにも小柄で…とても…でも…」
「俺も兄貴と同じで何回も恋愛しても…それが原因で…」
「あら、一臣さんもあれと同じなの?」
 あれとは、ベッドの枕元にある「民芸こけし人形」で直径は5,5センチある。
「いや、そこまではデカチンではないが…その~一回り小さい…」
「そおなの~私も一豊さんを受け入れるために一回り小さな電動コケシなら…」
「えっ?どんなものです?」
「え。。。そんな恥ずかしい…」
「真弓さん、そんなの恥ずかしくはありません。俺も兄貴もこれで苦労をしている…それでやっと里子さんが兄貴の嫁になってくれて…だから…」
「だから、何よ!一臣さんは私と一豊さんのことは反対なの!」
「いや、そうではなく~」
「そうでなかったらなによ!そもそも一豊さんも一豊さんよ!こんな深夜に若い男を私の部屋に!」
「いや~それは~」
「それは~なによ!私は一豊さんのために…穴をこんなに大きくしたのに!今さら捨てられたら私は…もう一生結婚はできない…」
「だから~もしよかったら俺と…これは兄貴も了解している…」
「あら!二人の共謀なの?失礼ね~!」

 二人は長い沈黙の後に、真弓が、
「私、シャワーを浴びてきます」
「では、僕は帰ります」
「そう、でも一豊さんにどう説明するの?」
「それは~」
「私はもういいの!私は一豊さんの命令なら、何でもします」
「えっ?な、なにを?」
「もう~一臣さんもお嫁さんがほしいのでしょう?」
「そら~」
「だったら私たちの相性があったら…ウフフ」
「あ、相性?」
「もう~」といいながら真弓は一臣に抱きついていた。
 先に一臣をシャワーを浴びさせて真弓はタオル1枚で胸とヘアーを隠してバスルームに入ると一臣は湯船の中で仁王立ちになっている。そして目を下にやるとそこには青筋をクッキリ浮かび上がらせたペニスが上を向いて起っていた。
 真弓はそのまましゃがみこみ一臣のペニスを両手で摩ったり、亀頭部分を口に入れて一豊と一臣の違いを探していた。そして自分で納得するように、
「うん!たしかにこれなら…一臣さん、私で後悔しない?」
「そんな~真弓さんは綺麗だし…俺は兄貴に嫉妬していた」
「そう、ほんと?ならここで入るか試して?」
「えっここで!そんな~狭くて何もできない」
「愛撫?そんなのいつでもいいよ~まず入るか入らないかよ!」
 真弓は一臣を椅子に座らしている。一臣のペニスは上を向いていきり立っている、そこに真弓は抱っこしてもらうようにまたがって左手でペニスを真弓の秘部に誘導しながら位置を確かめて、
「はい、一臣さん、ここです」
 一臣は真弓の身体を両足の太股で支えていたが、それを静かにすべらすと同時に真弓も一臣の首に力を入れて押し込んでいた。真弓の秘部はもうペニスを口で確認していたころには奥から愛液が流れだしていた。初めてのセックスの割には色気もムードもないが、この二人には入るか入らないかが最大のセックスだった。
 真弓の35キロの体重は一点に集中されている、丸くて一番大きい難所は亀頭部分だが、それをヌルッ!と超えると後は楽になることを二人は過去の経験から知っているから真剣勝負そのものだ。
「真弓さん、痛くない?」
「ううん~一臣さん折れない?」
 と言うと同時に「ヌルッ!」と一臣のペニスは真弓の秘部に入っていた。そしてそのまま身体を一臣に預けるとそのまま奥の子宮まで到着してこの二人の儀式は終了していた。これから一臣と真弓の新しい愛が生まれると同時にセックスの快感も二人が協力しなければならないという奇妙なカップル成立のお話でした。(6の6話完)



★~長編ブログ小説の傑作?「京都フラワークレジット悲劇」は、
http://www.mypress.jp/v2_writers/b7012/

★~昨今、フリーペーパーという無料の新聞や雑誌が多く発行されています。これも一つの作品の発表の場と考えています。もし、よろしければ私のつたない作品(小説・コラム・エッセイ)等々を原稿料無料で掲載させていただければ幸いです。尚、ご連絡はメールにてお願いします。(音川さくら)

kyotoinari@ex.biwa.ne.jp






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最終更新日  2007年06月08日 09時20分10秒
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