京観深々

2010/06/18(金)14:01

若鮎おどる候

 「若鮎おどる候」。 この季節の手紙の冒頭に用いることもある季節の 挨拶です。 鴨川では先週6日に鮎の漁が解禁に なったようです。 今日は、普段お世話になっている新聞社の方の 送別会で、「川魚料理」の「喜幸」という店に 行ってきました。 四条木屋町の高瀬川東を南へ下がって、少し道を クネクネと歩きましたが、釜めしで有名な「月村」 というお店のすぐご近所です。 鴨川の川魚、鮎やはえなどを中心に、御主人の 実家「近嘉」の豆腐、海の魚介類などを料理に 出してくれる小料理屋さんですが、鴨川の川魚が メニューに中心である点が珍しさのポイントです。 今晩は付きだしの枝豆の豆腐からはじまって、 鮎の背わた、鰈の縁がわ(お造り)、鮎の塩焼き、 骨せんべい、締めはお揚げの焼き物とヘルシーな 献立でした。 13席ほどのカウンターと小さなお座敷だけの小じん まりとしたお店で、80歳で現役の鴨川漁師の御主人、 奥さんと娘さん、お手伝いの女性と連携良く客あしら いをしてくれます。 店内にはもちろん水槽もあり、 天井には漁師さんらしく、網を使ったオブジェが吊し てあったりで、良い雰囲気でした。 そういえば、一昨日は清水寺近くの「日月庵」で、 団体さんの御一行とお昼を共にしましたが、その時に も「鮎の塩焼」が出ていました。 じっとりとしたこの季節は「香魚」という別名を持つ さっぱりとして癖のない魚が好まれるのでしょう。 蓼酢(たでず)のほんのりとした苦味を酸っぱさが その味をまた引き立ててくれます。「蓼食う虫も好き ずき。」の「蓼」です。鮎の塩焼きにはピッタリです!

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