京観深々

2011/04/06(水)20:11

京都御所 一般参観始まる。

 「京都御所」の春の一般参観が本日6日から始まりました。 10日(日)までです。 平日とはいえ、いつもより参観者は少なく、やはり大震災の 影響が出ているのかなーと感じました。いつもは北塀の前に ズラリと並ぶ大型バスも今日は皆無。駐車場で全て収まった のでしょう。確かに団体らしき一行は殆ど無かったように 思います。ほとんどが個人客や小グループでした。土曜日曜 になれば、もう少し団体の人達が増えるでしょうか? 蹴鞠や雅楽などの披露も取り止めで、御殿での人形の展示も 今回は無し。イベント性のあるものが取り止めになるのは、 百歩譲ってもまだ解るのですが、人形の展示は御所が現役で あった頃の雰囲気を醸すためのもので、なぜその展示が中止 になったのか、その理由がよく判りません。 テレビでもインタビューされていましたが、今日訪れた人の 中には「私達だけがここで楽しんで良いものなのか?どうか? 複雑な気持ちです。」と応えていた人もいました。 しかし考えてみれば御所自体、災害と向き合ってきた歴史的な 建物です。火災や地震、戦乱など幾多の苦難に焼亡し、再建 され、また焼亡し、再建されてという不屈の建造物です。 現在の御所の建造物はその殆どが、江戸時代末期のものです。 禁門(蛤御門)の変でも、間一髪焼け残った御所の建造物群。 もともとは、大内裏(だいだいり)ですから、現在の千本丸 太町周辺一帯に存在しましたが、火災に次ぐ火災で、とうとう 再建されず仕舞いで、その内に里内裏(さとだいり)と呼ばれ た有力貴族の邸宅で仮御所として使用されていたところが、 そのまま御所になっていしまった、というわけです。

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