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昨日来の雨が、日曜日の朝になっても晴れずに、 むしろ時折きつく降りしきることもありました。 午前十時からの本殿周りでの御戸代会(みとしろえ) 神事はきっと雨の中での斎行となっていたことでしょう。 また、午後3時からの「御戸代能 鑑賞講座」も庁屋 (ちょうのや)で行われていた筈ですが、この時間帯が 一番雨足がきつかったのではないでしょうか。 しかし開演の午後5時45分、宮司さんのご挨拶が 始まる頃には雨もあがっていました。ただ、細殿の前 に並べられていたパイプいすを雨の上がった後に拭き 取る作業で神社の方はたいへんだったのではないで しょうか。また薪能ですから、湿ってはいけない薪を 保管しておくのも神経の使うところだったことでしょう。 神歌から素謡「雲林院」、そして茂山七五三と茂山 逸平による狂言「因幡堂」、宮司と権宮司による「火 入れ式が行われた後は、「杜若」の演能。揺らめく 薪の炎と、桧皮を葺き替えたばかりの細殿の屋根の 上に拡がる雨上がりの澄み切った青空は、杜若の 精であるシテの舞を一層、幽玄の境地に高めている かのようなコントラストでした。雨に濡れた白い玉砂利 が気化熱を奪ってくれるおかげで、天然の冷房とも いえる涼しさに心もほぐれました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 2, 2012 11:06:56 PM
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