今日2つ目の日記です。
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前回の報告は写真満載、今回の報告はリンク満載でお届けします。
今日は岸和田養護学校へ。
ノートパソコンをとりに、学校へ寄ってから、電車を乗り継いで行ってきました。
今日はとにかくびっくりしました。
おどろきの、「聞いてよかった」「知ってよかった」という情報が満載でした。
しかも! すぐに使えるようにデータファイルをコピーさせてもらったり、
CDをいただいたりもしました。
大阪府外から来た部外者なのに、とっても親切にしてもらえて、感激です。
<ICT活用のメリット> ICT=Information & Communication Tecqnology
◎叱らなくてすむ
◎自分でできる、自分で選べる という体験の保障
◎感動を共有できる (※PCに没入させるのでなく、例えばプロジェクタを使って大写しにし、複数の子どもで同じ画面を見るようにする。)
例としてはPCを活用した事例が多いですが、紙と鉛筆を使うのもICTだそうです。
・PP(パワーポイント)
・出席をとる(自分の名前と顔写真がでる)
・「わたしはだれでしょう」
(学校の先生の写真。 顔隠しバージョン→顔を見せる写真)
(「思いっきりおもしろい顔をしてください」と頼んで撮ったそうです(^^)
・「これなあに」
(わかりにくい向きから撮った写真 → わかりやすい写真)
♪とってもたのしい実践でした。
紹介してくださった浜崎先生は、本も書かれているそうなので、
買ってみようと思います。
向きについては、のちほど
・クリックするたびに画像がくるくる回る(連続写真で擬似的立体知覚)
というやり方も紹介してもらいました。
★かおマウス http://www.stratogate.co.jp/
これはすごい! ねこちゃんの顔型マウス
障害児の保護者の方が作られた、究極のマウスです。
鼻は左右方向しか動かない、口は上下方向しか動かない と
対応する動きが限定されているのが、マウス操作の失敗を未然に防ぐみごとな工夫!
「障害のある子のための」ということで考え抜かれたマウスであり、
強い打撃にも耐えうる、教師が別マウスで動きの修正をかけられる、
ドラッグの時は押しっぱなしがしやすいように「まゆげ」でロックをかけられる など
「操作して 自分でできるという感覚をもたせたい」という願いをかなえられる魔法の道具。
ほしいです~♪
・ペイント
かおマウスでこれをすると、はっきり垂直・水平に線が書ける。
(マメ知識)右クリックで描画色を一瞬にして[背景色]に切り替え
(なんということはないTIPSですが、知らなかったので、びっくり。)
・PP(パワーポイント)
ページめくりを子供に担当させる
(→その内容を、子どもが提供しているといった擬似的な自発的行動が実現
変な表現で分かりにくいですね、えっと、たとえば「料理する」という内容のPP
のクリック役を子どもにさせると、たとえその子が言葉で指示を出せなくても、
PPが言葉の代わりをしてくれる、
ただクリックするだけだけれど、実質的感覚的にリーダーシップがとれる、
ということ。できることが少ない子にとって、こういった工夫はとてもうれしいでしょう。)
・くるくるクリック http://homepage.mac.com/terumai/menu.html
府養研の方おすすめの子どもがよろこぶFlashソフト
操作は大変単純明快で、子どもが喜ぶ顔が目に浮かぶようです。
「障害児用につくられたから、幼児用よりもさらにおすすめ」だそうです。
なるほど。
・HeartyLadder http://takaki.la.coocan.jp/hearty/
PCの画面上で文字入力できる、使いやすそうなソフトです!
・キーボードをたたくだけで、絵がどーんとせまってくるFlash
重度の自閉症の子がとてもよろこんだそうです。
視覚的なインパクトがとても強いので、たしかにとっても魅力的!
・めいろソフト”Maze Master”
(英語版ですが、よくできています!)
上の2つは、藤岡先生にファイルをコピーさせてもらいました。
他に、爆笑もののとってもおもしろいFLASHファイルももらっちゃいました。
長年謎のままだったFLASHのダウンロード法もちゃっかり教えてもらってたりして・・・
<パソコンを教室に置くと・・・>
○パソコンは、ラジカセのようにCDを入れてソフトを動作させるというやり方で、
手軽につかえる。
○つかううちに、子どもが自分で使い方を発見できる。
・サウンドレコーダー
子どもの遊び道具としては、なかなかいいツールです。
「音声」は、やり方さえわかれば、遊びがいがあります。
友だちの音声を録音して、ラジオドラマをつくった子もいたそうです。
たのしそー!!
まわりの子もそういった役をすることで楽しめるので、みんなが生き生きと活動できます。
・スキャナ
自分の書いた絵をパソコンにとりこめます。
・新聞作り
ワープロを使って好きな文を打ちまくる。
好きで打っていれば、どんどん上達します。
・VOCAなどの音声読み出し機能 http://www.arcadia.co.jp/VOCA/ (VOCA参考)
「注目してください」「見てください」という言葉を音声で出すのが
一番使う機能。まず見てもらわないことにはコミュニケーションがとれないので。
登録しておいてポンとボタンをおせばそれが出るようにするには、
VOCA以外に数多くのやり方(道具)があるらしい。
・ラミネートカード
「立つ」「すわる」「しずかにする」
この3種類を通常学級に配ったらとても役立っているそう。
障害のあるなしに関係なく、通用するし、役に立つ。
ちょっとした工夫で叱る回数が減るという好例。
~ここから、午後の部のメモへ~
・ワンスイッチぬりえソフト
塗る場所にカーソルを合わさなくても、クリックするだけで次々ぬれる。
敷居を低くして達成感を与えることが大事だな~と感じた好例。
・主導権を握るソフト
冒頭で少しふれた。作業の「指示」役をクリックすることで担当させることができ、
とてもうれしそうにしていたそう。
PPでも何でも、「画面」が出ること以外に「音声」がはっきり出ることがとても重要。
「まるで本当に言っているかのように」
→「本人が言った」という実感に
このことから、再生される内容はそれを操作する「本人がよく知っていること」に
すること!
たとえ言葉で話ができなくても、その子が知っていることが
あらかじめ表示・表現されるようにプログラムしておいて、
質問した後でその子にクリックさせることで答えが出れば、
「答えたこと」と同じ。
★シミュレーション学習★(小西順先生)
http://homepage.mac.com/mamenchi55/
これは圧巻でした。映像・音声素材収集の労力には本当に頭が下がります!
・基本的にPCを一人で操作させるのではなく、
スクリーンの前や傍に立たせる
(=疑似体験のなかで、現実の応対をしてしまうところがミソ。
たとえばスクリーンのお姉さんに「いらっしゃいませ」と目の前で言われたら、
思わずおじぎしてしまったり・・・現実性が非常にアップします。)
・子どもみんなで共有感をもつ
・必ず現場に連れて行く
1)マクドナルドへ行こう! Macでしか動かないのが本当に残念です。
いろんな商品がえらべて、店員さんがそれに合った音声で対応してくれます。
慣れてきたら、わざと教師がまちがえてクリックして、
子どもに「ちがいます」と否定させる練習も。
実際に起こりうる場面を経験し、自信をつけさせるみごとなソフトです。すごいです。
2)ローソンへ行こう!
店員との「会話の練習」が大事。
買った商品を持ってレジへ。
このとき子どもに「これお願いします」と言わせます。
3)レンタルビデオ店へ行こう!
条件・状況をふまえて、それに合った判断ができるようにします。
料金表の模造紙を大きくはることで、判断を促す補助資料とします。
4)銀行ATM
数字を実際に数字ボタンで入力。
「30000と入れれば3万円出てくる」など、
自分が入れた数字が、結果としてはっきりと示されるのがとてもいい!
5)自動券売機で切符を買おう
◎こういったシミュレーションをくりかえすことで・・・
もし本番失敗しても、「練習ではできた」というのが自信になっているので
「本物もこんなふうにしてくれれば自分たちはできるから変えてほしい」と
要求することにつながる。
<積極的な人生に!!>
・先生がいなくてもソフトがあればひきつづいて同じことができる。
教師に人事異動があってもこういったソフト・環境を整えておくことでクリアできる。
(おまけ)Flash の体験版、以下からインストールできます。
http://www.adobe.com/jp/products/flash/basic/
ちょっとだけやってみましたが、多機能なだけになかなか難しかったです。
今日教えてもらったおかげで、大枠は理解できました。