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2010年03月15日
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カテゴリ:特別支援教育
『続 子どもへのまなざし』10~人と協力してなにかができるようになること
の続きです。


子どもへのまなざし(続)
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)

付箋を貼ったところを具体的に読み返していく連載記事の
第11回

今回から、大きな章の第4章、「障害を持つ子ども」に入ります。

=============================
子どもへのまなざし(続)』読書メモ11 (p233~362)
#の後の緑字は僕のコメントです。)

・障害を持つ子どもの連続性

 知能の発達を考えた場合、連続性があることは事実。(p296)

#以前、「大人のADHDの会」の方に、聞いたことがあります。

 つまり、どこからが障害でどこからが正常とか、たとえばそんなふうに
 分けられるものではないということ。

 また、いわゆる「ふつうの人」も、多かれ少なかれ、
 ADHDの傾向や、自閉的傾向についても、持っているということです。

 これは、非常に大事な思想だと思います。

 「障害のある人」を指して、
 「自分とはまったく別の人」みたいな捉え方は、危険だと思っています。

・視力の場合もそう。

 視力がどれぐらいになったら、眼鏡をかけるかというようなことは、
 決まっていない。

・高血圧、正常血圧、低血圧といった場合も。

いろいろなタイプの子どもたちがいる、ということ。

 

・注意欠陥多動性障害や学習障害の子どもたちは、
 不幸なことに、その子がそのままでいることに、
 なかなか承認が得られない
。(p311)

 知的障害があるわけではありませんから、
 親やまわりの人からは、現状を承認してもらえないことが多い。

・親やまわりの人から
 「問題」のない子にしたいという、無理な力が加えられる

 → ・子どもたちは衝動性を、ますます大きくしてしまう。

    ・自分をコントロールできにくくなってしまう

    ・自分を粗末にする生き方をしてしまう

#最後の「自分を粗末にする」という言葉が、一番グサッときました。

 いかんやろう、これが一番いかんやろう。

 せっかく生まれてきて、

 自分を粗末にする生き方しかできへん、

 また そんなところに追い込まれてしまう、

 そんなの ぜったいに いかんやろう、

 と思います。(おっと 感情的になって関西弁になってしもうた~!)

 

『自閉症連続体』を書いたローナ・ウィング
 「自閉症の子は 時間と空間のなかに、
 自分を位置づけられない
」(p323)

 わかりにくいようでいて 非常にわかりいい表現

#「自閉症連続体」は、「自閉症スペクトラム」と
 呼ばれることが多いですね。

 「だいちゃんのホームページ」に大変素晴らしい解説を見つけました。
 詳しくは、こちらをお読みください。

 ▼自閉症スペクトラムとは (「だいちゃんのホームページ」内)

『自閉症連続体』あとがき
 「この人たちからは、私たちの世界に近づいてくることはできないんです。
  だから、私たちが相手に近づいていくしかない。
  そして無理のないやり方で、だんだんこちらの世界に誘導してあげる」

目に見えるようにして教えること(p350)

・自閉症と注意欠陥多動性障害や学習障害の子どもたちは、
 目で確認できる現象を理解する、記憶しておく、
 あるいは理解はしていないけれど、記憶するという力は強い。

・何か教える場合でも、1つずつ目にみえるようにして、
 ものを教えてあげると、よくできる。

・この子たちに因果関係とか、理由というものを、
 説明したり 理解させることも困難。

 →○どんなことを教えるときにも、
   「このことに集中するんですよ」
   「今は、ここをみるんです」
   「あれをするんですよ」

   というように、できるだけ、1つのことに焦点が当たるように、
   「今 ここをみて、これをすればいいんです」
  
ということを、教えていくような指導のしかたがいい。

#このあたり、特別支援教育にかかわりの深い先生は、
 指導の基本みたいなことで、わりとよく知っておられると思います。
 でも、あらためて、子どもへの言葉かけの形で読むと、
 「あっ、自分はこういう意識で、子どもに対していたかな」と
 反省させられます。

・しかも、その教え方や指示のしかたは、
 目でみれば指示や状況が、確認できるというやり方がうまい方法。

・たとえば、教えたことを上手にできる子をお手本にして、
 「何ちゃんのように やってみよう」ということでもいい。

 いいモデル、いいお手本を利用しながら教えていくことは、
 伝わりやすい。

(~『子どもへのまなざし(続)』p362まで)
=============================

非常に長くなってしまいました。 
内容を2回に分けた方が良かったかもしれませんが、
面倒なので(>。<;)このままにしときます。

本書の抜粋部分は、前後を省略して編集していますので、
極論に聞こえる部分があるかもしれません。

本書は、子育ての悩み・質問に答える形での書き方がされていますので、
その文脈に沿って理解されるのがベストです。

興味をもたれたら、ぜひ本自体をお手に取ってください。


子どもへのまなざし(続)
(佐々木正美、福音館書店、2001、1800円)

さて、いよいよ次回で終わりになります。

次回は、「子どもの障害を、親にどう伝えたらいいのでしょうか」というところ。

これはまた、非常に難しいテーマです。

では、また次回!

 

☆読んでくださって、ありがとうございます。 (^0^)
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最終更新日  2010年03月15日 22時20分14秒
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