テーマ:特別支援教育について(353)
カテゴリ:特別支援教育
特別支援教育関係で、今まで勉強してきたことを その中の一つが、この本です。
今日は第4章。 ================================ 1.今まで「対人的相互反応における質的な障害」は ・PDDへの対応 ・行動療法(応用行動分析が代表的) ・TEACCH:個別アセスメントに基づいた包括的教育プログラム ○空間や時間(スケジュール)をわかりやすく「構造化」 ○コミュニケーションにおいて視覚的手がかりを多用する ○TEACCHの「精神」は、「自閉症の文化」を理解すること 目標は、彼らがもっている能力を最大限に発揮して、 ・感覚統合 ・薬物療法
2.RDI(対人関係発達指導法)の登場 ・RDI:「PDDのある人たちも人間関係を楽しめるようになること」
3.対人的相互反応の発達を促進させるポイント 1)非言語的コミュニケーションを発達させること 2)人と一緒にいて何かをすることを「楽しい」と感じられるようになること 3)周囲の人々の様子を観察・察知できるようになること 4)「協調」を楽しめるようになること 5)「変化」を楽しめるようになること 6)「白か黒か」ではなく「灰色」の部分を認められるようになること 7)相対評価/文脈的評価ができるようになること ・とにかく、人と一緒にいること、人と一緒に何かをすることを その体験をたくさんつくってあげること ・まずは一緒に「遊ぶ」こと ・「笑い」が命。 「興奮」が命。 ・かなりこちらのテンションを上げてやらなくちゃならない。
4.<非言語的コミュニケーションを発達させること> ・コミュニケーションに占める非言語的コミュニケーションの果たす役割は、 ・まずは非言語的コミュニケーションを鍛えることが大切 ・まずは非言語的メッセージを受け取る力を伸ばすこと →こちらは最大限に言語の使用を控える。言葉数を少なくする。 ・非言語的に、オーバーに伝える。 どれくらいかというと、おそらくそれは ・RDIだけやっていればよいというものではないし、 学習指導は学習指導で、きちんとやらならなくてはならない。 RDIだけで「授業」はできません。
5.<人と一緒にいて何かをすることを「楽しい」と ・ただ一緒に歩いたり、ユ~ラユ~ラしたり、 ・情動の共有 emotion sharing 一緒に笑い合う。笑顔の交換。
6.公立中学校でのRDI的要素の実践 ○まなざし: ○シーッ: (他にも事例多数) →生徒が「この人は次に何をするのだろう?」という表情になってくる。 ・「笑い」の環境を常時提供し続ける。 ・笑いをとるためには、まずはボケることだ。
7.略 8.<周囲の人々の動きを参照して、 ・「一緒にピョン」: ・最後は、言葉を使わないで、非言語的手がかりだけで 年少のお子さんなら、 ・「並んで歩くゲーム」: 最初は普通のペースで。 ★これはゲームです。楽しくやりましょう。 (第4章8の途中まで) 「協調運動」のゲームの例示は、まだまだ続きます。 でも、長くなったので今日はこの辺で。
非言語的コミュニケーションを意識的に使うって、 そして、「情動の共有」ということ。 これらは、PDDへの取り組みである以前に、 子どもも楽しくなるし、もちろん教師も楽しくなる。
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最終更新日
2010年12月13日 22時32分42秒
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