テーマ:障害児と生きる日常(4426)
カテゴリ:共に生き、共に育つ
いわゆる「障害」というものについて、周りの子どもたちの理解を得るための教材について。
第2回からずいぶんあいてしまいましたが、今回が第3回です。
第2回の最後に、 そういうわけで、今回は歌の紹介です。 7月にあった伊勢での勉強会でも取り組みを紹介したところ、「私の学校でも歌ってみたい」と言われる方がありました。そうやって、いろんな学校で歌われるようになればいいな、と思います。
学校で歌われる歌の中には、子どもたちのために学校の先生が作詞・作曲をした歌があります。 「目の前の子どもたちに歌ってほしい」という、思いの込められた歌。 「障害理解教育」のために作られた歌ではありませんが、「どんな子どもも、みんなすてき、みんなすばらしい」という先生の思いは、「理解教育」でわかってほしいことと、通底します。
「いろんな物差しがあっていい」というメッセージの込められた歌というのは、小学校教諭の中山真理さんが作詞・作曲をされた「Great Power(グレート・パワー)」という歌です。 2014年の1学期、僕は勤務校の3年生に向けて、この曲と「友だちはいいもんだ」(作詞:岩谷時子、作曲:三木たかし)を使い、支援学級担任としてのメッセージを投げかけました。
この歌詞と関連付けて「心のものさし」の話をし、目に見えることだけで友だちに対する決めつけた見方をすることについて考えさせました。 「たくさんのものさしがある」ということについては、この授業から2週間後の終業式の日、通知表を配った後、通知表に書いてある評価は、いろんなものさしの一部分であることを担任が話をした学級もありました。 「こまったときは力をかそう」「みんなはひとりのために」という歌詞には、1人がたまに複数人から一斉に責められることがあることをふまえ、その逆のイメージ、1人に対して複数人が手を差し伸べるイメージを子どもたちに届けたかった、その思いを乗せました。
この授業の後の音楽の時間にも、さっそく音楽の先生に「あの歌を歌いたい」とリクエストしていました。 「道徳」の教材って、どんなにいい教材でも、ふつうはそのとき限りで終わりです。 同じ教材でもう一度授業するということはめったにありません。 でも、歌なら、何度も同じ歌を歌うことが珍しくありません。 授業で歌わなくても、子どもたちが歌を気に入ったなら、歩きながらとか、家に帰ってからとか、好きな時に、好きなフレーズを歌うことができます。 そうやって、歌を紹介した後にも、歌が子どもたちの「もちもの」になることができる。 そういうのは、歌の大きなメリットだなあと思います。 子どもたちが気に入って、「いい歌だなあ」と思って、歌ってくれることが、とてもうれしかったのをおぼえています。(^0^)
(参考)IREN0702 さんが2008年にYouTubeにアップされた動画 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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