カテゴリ:小学校
今日は参観日の代休です。
いつもの代休はお出かけして気分転換するところですが、今日は体調のことを考えて家で過ごします。 時間があるので、久しぶりに自分の教育実践について書きます。 小学校高学年になっても、書くときにひらがなを間違える子どもがいます。 特にくっつきの「を」「は」「へ」を、「お」「わ」「え」と書く子を多く見ます。 該当の子の1人は「書き分けるやり方をちゃんと習わなかった」と言っていました。 指導にあたる先生も、「どうやれば直るのかわからない」と言われます。 私の場合、通常学級の観察でひらがなの書き間違えが見られた5年生の子に、 その直後の通級での授業で「聞き書きテスト」を実施したことがあります。 写し書きなら見たまんまを写せばいいので間違えないのですが、 聞き書きになると、「わたしはてんさいです。」と聞いて、 「私わ天才です。」と書く間違いをしてしまいます。 このテストは子どもの回答をふまえて次の問題を即座に考える方式で行いました。 「~は~です。」の書き方に課題があることがわかっていたので、 どの問題もその文型で出しました。 ひらがなの間違いを正すテストだと言うと高学年児童の自尊心を傷つける恐れがあるので、子どもには「漢字テスト」という名目で行いました。 漢字は今のレベルにあった漢字を出題しつつ、間違えやすいひらがなを含む文をこちらで考えて出題。 問題→回答→すぐ答え合わせ→同じような問題 というパターンを繰り返すことで、間違いはなくなっていきました。 この指導は、助詞だけでなく、拗音や促音の類題演習にも使えると思います。 ただ、漢字の聞き取りテストの名目でおこなってあたかもついでのようにひらがなの間違いにも気づかせようとすると、促音・拗音は漢字で表せないものを考えないといけません。これは助詞を含む文をその場で考えて出題するのよりも、高等です。 「きょうは、はれです」の聞き書きでは、「今日は晴れです。」と書くので、ひらがなの拗音が出てこないですね。 拗音・促音を含む聞き書きテストでは、「ちょっと」「ちゃんと」「コップ」「キャップ」「きゃはは」などの単語を含む文を出題しましょう。カタカナ語だとわりとあるかな。 拗音・促音は、4分の1サイズのマスが入れてあって繰り返し書いて覚えるためのプリントがわりと市販されています。子どもの自尊心を傷つける恐れがなくて、「拗音・促音が課題だから練習するぞ!」と正面切って言える場合は、そういった正攻法のプリント学習なども、効果はあると思います。ただ、僕としてはそういうわかりきった練習はあまりおもしろくないと感じます。 「漢字一文聞き書きテスト」のように他の指導にまぎらせて指導するほかのやり方として、 「まちがいをさがせ!」というのもあります。 漢字指導の時間だとすると、漢字の間違いさがしにまぎれてひらがなのまちがいも入れておくのです。 「二月二十日 月曜目。漢学と計算のテストが帰ってきた。高得点だつた。とてもうれしい健太くんわ、チョコレートおいっぱい買いに行った。」 →この中に間違いが6つあります。見つけて×をつけ、正しく書き直しましょう のような問題かな。 問題は今思いついたので、適当です。 こういう問題を自分で考えるのは楽しいので、ぜひみなさんもご自身でいろいろ考えてみてください。 いい問題ができたら、コメント欄でぜひお知らせくださいね。 拗音・促音はこのブログの過去記事で「拍で教える」ということも書いています。 ▼作文で促音(ちっちゃい「っ」)が抜ける子の指導 (2007年07月28日の日記) 今日は代休で授業をしていないのに、指導法を考えていたら、なんだか授業をした気分になりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年02月20日 09時15分56秒
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