テーマ:特別支援教育について(353)
カテゴリ:教材・教具
漢字が覚えられない子どもに合わせて自作した教材の一つです。
同じサイズの正方形で、漢字の部分だけが書いてあるTP(透明)シート。 さて、どれとどれを組み合わせたら、どんな漢字ができるか、わかりますか? 頭の中で漢字のイメージを思い浮かべながら、実際に重ね合わせて、目的の漢字に近づけていきましょう。 上の写真には1枚映っていませんが、全部で12枚のTPシートがあります。 それぞれ、3枚ずつ重ね合わせて、4つの漢字を完成させることができます。 ↓完成図が、こちら。 重ね合わせる過程でできる漢字もあります。(「交」とか「去」とか「寺」とか) また、違う重ね合わせ方で、違う漢字を作ることもできます。 この教材、前からアイデアはありましたが、実際に作ったのは2ヶ月くらい前。 面倒がって作るのを延ばしていたのですが、いざ作ってみたら、思った以上に簡単に作れました。 準備物は、 ・A4のラミネートフィルム ・ラミネーター ・名前ペンか、マジックペン まあ、どこの学校にもたぶんあると思います。(^^) ただ、ぴったり重ね合わせたときにうまくパーツがつながるためには、完成させる漢字のカードを同一サイズであらかじめ作っておき、上からそれをなぞる方がいいです。 (僕の場合、漢字カードはすでに自作していました。) *作り方* (1)ラミネートフィルム上に、サイズの目安となる点を打ちます。 (2)それぞれの中に、名前ペンで漢字パーツを書き込みます。 (後から書いてもOK。色マジックで書くのも、いいですね。) (3)ラミネートフィルムをそのままラミネーターに通して、接着します。 (本来は中に紙を挟んでラミネートする機械ですが、何も挟まずに接着するのがみそ。) 通級で何人かのお子さんがこのパズルに挑戦しました。 学年によって、習っていない漢字があるので、シートをどれだけ使うかは加減しました。 試行錯誤しながら、組み合わせを変えて重ねようとする姿が見られました。 一度に提示するシートの数を加減したり、本人が苦手なところに着目してシートを差し替えたり、色マジックの色分けで本人が苦手な部分を強調したりできます。 作成が簡単で、子どもに合わせて自作できるので、けっこうおすすめです。 僕の場合、「通級メニュー」の最初の3分間の活動として取り入れています。 漢字嫌いな子でも、これなら喜んでするので、活動のとっかかりとして最適です。 なお、透明シートにパーツを書くのは後からでも大丈夫なので、何もパーツを書いていない透明だけの四角形もいくつか作っておき、子どもの状況に合わせてその場でパーツを書き込んで自作することもできます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年11月04日 11時01分04秒
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