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きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2017年11月13日
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カテゴリ:生活をよくする
​​​​北海道にある「べてるの家」は、すごい

僕は本だけでは飽き足らず、実際に訪ねてみたりもしました。
▼​北海道 5日目 「べてるの家」来訪  (2006/8/24の日記))

特に、「能力主義的価値観」に染まりそうなとき、
べてるは強烈に引き戻してくれます。

「能力主義的価値観」とは、簡単に言うと、「できるやつがえらい」という価値観です。
逆を言えば、「できないやつは、ダメだ」という価値観です。

できないことは、ダメなことなのか?

ほかの価値観に、「強いやつがえらい」「弱いやつはダメだ」というものもあります。

弱いことは、ダメなことなのか?


世の中には、できなくても、弱くても、非常に明るくたくましく生きている方々がいます。
そういう姿をまざまざと見せつけられたときに、当たり前だと思っていたそういう価値観が崩れます。

そしてそれは、自分が気持ちよく生きているためにも、非常に必要なことだと思うのです。

病気や障害や老いなどで、できることがなくなって、そこで自信をなくして「生きている価値がない」なんて思い込んでしまうようなそういう価値観は、脱却した方が、すがすがしく天寿を全うできるというものです。


「べてる」について語り出すと長くなりますね・・・。
詳しくは、過去記事も読んでほしいと思います。

発達障害、パニック障害、うつ病等の当事者からのメッセージ​​(2008/12/16の日記)
「精神障害」についてどれくらい知っていますか?(2006/7/30の日記)



そんな「べてる」の本は、見かけると読まずにいられない。
特に、この本は、DVD付きですよん。


クレイジー・イン・ジャパン べてるの家のエスノグラフィ』 (シリーズケアをひらく)

(中村かれん、医学書院、2014,2200円)​​​

ずいぶん前に、神戸大学付属病院の近くの医学部学生が通う書店で購入しました。
実はこれは、医学書なのか?(^^;)
しかし、一般の方々が読んでも、非常に興味深い本だと思います。

そんなわけで、脈絡のないまま、この本の紹介に突入しましょう。

昨日の日記と同じように、全286ページの中から、たった2つのページにポイントを絞ります。

=============================
『べてるの家のエスノグラフィ(クレイジー・イン・ジャパン)』
読書メモ ロゴ

  (p72より)​​​
・向谷地は「よくなる」という考えに逆らいたいと思っている。
 人は自分があるがまま以上によくなろうとがんばりすぎてしまうと彼は感じている。
 ​
(略)​講義の中で彼は、「降りていく」という考え方について触れた。
 それはのちに『安心して絶望できる人生』という名前の本になり、
 『​降りてゆく生き方​』〔武田鉄矢主演、2009年〕という名の映画のタイトルにもなった。​​​



スマイル僕は、発想を逆転させる、というのが、大好きです。
 自分自身は「よくなる」ということにこだわることが多いのに、それに逆らいたいという意見を聞くと、「それはそれで大事」と思います。
 結局、理屈で考えても、よくわかりません。(^^;)

 ただ、「生きる」ということは、そう単純なものでもないだろう、と思っています。

 「降りていく」という考え方には、とっても惹かれます。

 武田鉄矢主演の
降りてゆく生き方』、めっちゃ観たいのですが、いまだ観る機会に巡りあえていません。いつか絶対観るぞ、と思っています。

  



  ​向谷地さんの本『安心して絶望できる人生』については、この機会にネット注文しました。


​​(p215より)
・べてるは何時に起きろとか命令しない。
 自分の食べる物や着る物を自分で決められる。
 行きたくなければ仕事に行く必要はないし、やりたい分だけ仕事をすればよいし、自分の生活でやりたいことなら何でもできる。
 べてるの変わらない基本理念の1つは「非援助」である。
 援助とはそもそも、人がやりたくないことを決して押しつけないということだ。​​



びっくりとにかくべてるは強烈です。
 引用が長くなって申し訳ないけれども、これだけ引用してもまだ全然足りていない気がします。
  
 僕の仕事は、大きくくくれば「対人援助職」になると思っています。
 「対人援助職」である以上、「援助」について考えざるをえないわけです。

 「援助」とは何のためにあるか、誰のためにあるか。

 そもそも、「援助」がいるのか?

 
「対人援助職」なのに、「援助しない」という立場に立ってもいいのか、と思われるかもしれないが、いいのです。
  誰のために? 何のために? ということのほうが、大事なのですから。

 「学校」は美辞麗句の中で「子どもが主人公」と言われることがありますが、本当に子どもが主人公であるならば、子ども自身が自分で決められるということが何より大事かもしれない。

 「学校」が「学校」である以上、抜け出せないラインというのはあるのですが、少なくとも、今やっていることを逆の目から見る視点も、持ちたいと思います。

=============================​

​​​べてるの家の理念は、僕らが今やっていることを振り返ってもう一度考える上で、本当に強烈な刺激を与えてくれます。

「べてる」の本は、一生に一度、目を通されることをおすすめします。





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最終更新日  2017年11月13日 20時20分04秒
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