カテゴリ:たのしいべんきょう
僕はずいぶん前に、「ゲーム」の教育的価値擁護論のようなものを書きました。
ほかにも、同じようなことを書いている人がいました。 荻上チキさんです。 『みらいめがね それでは息がつまるので』 (荻上チキ/ヨシタケシンスケ、暮しの手帖社、2019、税別1500円) この本は、別にゲームだけがテーマの本ではありません。 いろいろな日常のことを、著者ならではの視点で書いた、エッセイ集。 ヨシタケシンスケさんが、絶妙な絵で合いの手を入れています。 「ゲーム」について書かれていたのは、本の終わり頃。 僕も同じだったので、親近感を覚えました。 ==================== ・ゲームのキャラクターを主人公にした漫画を楽しみ、ゲームの攻略本や裏ワザ本を買い、新作ゲームの情報が載った雑誌を読み漁る。読書や調べ物といった体験も、全てゲームから始まった。 ・ゲームは僕をだめにしなかった。 ゲームの全てが、僕のためになった。 ゲームは教養となり、ゲームの話をすることで人間関係が広がった。 ゲームは身を助く。よく遊び、(結果としてそこから)よく学んだ。 無為と思われる時間も、無意味ではなかった。 (p168より) ==================== 子どもの頃にゲームをきっかけに興味を持ったことをどんどん学んでいった著者。 中学2年になると、「技術部」の部長になります。 すると、「学校の環境改善」に取り組み、ゲームの世界で学んだことをリアルの世界で生かすようになります。 ==================== ・ゲーム化すれば、退屈な生活もそこそこ楽しくなると学べた。 人生は全てが教材になる。 (p174より) ==================== まさに、我が意を得たり、です。 「ゲーム」を悪者にする風潮は少し下火になり、デジタル全盛期の中、「ゲーム」と「教育」の垣根は少しずつ崩れてきたのかもしれません。 この2つを乖離するのではなく、強力に結びつけることができたら、最強だと思います。 僕は未読ですが、ゲームの教育的効用を真正面から訴える本も、世の中にはあるようです。 見つけたのは、翻訳本でした。 外国のほうがこういう研究は進んでいるのかな。 『テレビゲーム教育論 ママ!ジャマしないでよ勉強してるんだから』 [ マーク・プレンスキー ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月04日 12時13分14秒
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