カテゴリ:特別支援教育
通級の巡回先の学校から、今月末に特別支援教育の研修講師の話をいただいています。
ありがたいことです。 その研修のスライドづくりを進めているところですが、その中で発達障害当事者に関する話を、かなり入れ込もうとしています。 研修内容を企画するにあたり、事前にアンケートをとらせていただきました。 特別支援教育は、ニーズを大事にする教育ですからね。 お聞きしただく先生方のニーズもしっかりと捉えておきたいと思ったので。 アンケートの結果は・・・ それは、まだヒミツです。 研修会の冒頭で大々的に発表する予定です。 ただ、発達障害の中でも「学習障害」やその「進路」については事前のアンケートでもかなり関心が高かったです。そこで、井上智(さとる)さんの本をご紹介しようと考えています。 『読めなくても、書けなくても、勉強したい ディスレクシアのオレなりの読み書き』 (井上智/井上賞子、ぶどう社、2012、1980円) ▼出版社公式サイトの情報が、かなり詳しいです。 「読み書きができないために、学校でどんなつらい思いをしたか。」のところは、本書の中で、本当に身につまされるところです・・・。 リンク先には、目次がかなり見やすく提示されているので、目次だけでも、見てみてください!! 2冊目の本は、つらかった時期を乗り越えて夢をもって挑戦する時期の報告。 井上さんだけでなく、多くのディスレクシア当事者の希望がつまっています。 『夢見た自分を取り戻す 成人ディスレクシア、50代での大学挑戦』 (井上智、エンパワメント研究所、2018/11、1980円) 大工をされながら、大学に合格し、学業と仕事を両立させられた井上さんのお話を読んで、読み書き障害のお子さんの支援をさせていただいている僕としても、大変うれしかったです。 2冊目の本の中で、井上さんは、1冊目の本の一部が大阪教育大学の入試で、小論文の課題として使われたことを明かしています。 「オレの体験を読んで、読み書きに困難のある子の心情を推し量り、教師ができることは何かについて述べよと問われたらしい。」(p158より) 素晴らしい! 大阪教育大学の受験生だけでなく、全国で、井上さんの体験から「自分にできることは何か」を考えてほしいと思います。 僕も、常に考えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年07月19日 06時53分25秒
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