テーマ:タブレットPC新時代(96)
カテゴリ:PC・デジタル関係
GIGAスクール構想(児童生徒1人1台タブレット端末)の具現化が迫ってきました。
1月2日の本ブログの年頭の挨拶で、僕は次のように書きました。 ==================== GIGAスクール構想の本格実施は今年になります。 まだまだ不安要素が多く残っています。多くの人と連携しながら、少しでもよいものになるよう、できることをどんどんやっていきたいと思っています。 ==================== というわけで、「タブレット端末の持ち帰り」に備えて、子どもたちに提示する資料を作りました。 小学校低学年向けのパワーポイントのスライドです。 パワポのトップ画像はどうするのか迷ったのですが、 文部科学省ICT活用教育アドバイザー事務局のサイトから拝借しました。 (出典:https://www.oetc.jp/ict/studxstyle/skillup/5.php 「文部科学省ウェブサイト利用規約」に基づいて利用。) GIGAスクール構想の準備は着々と進んでいるのですが、あくまでも自治体がハード面の整備を進めているにすぎません。 学校現場の教職員、そして子どもたちに、その理念や意味が伝わっているかというと・・・ これが、心もとない。 僕が住んでいる市では、1人1台端末を子どもたちに渡す市内最初の学校では、 教育長がわざわざひとりひとりに声をかけながら手渡しをする貸与式が行なわれていました。 (地元の新聞に掲載。僕の住所がばれるので具体的には言いません。) そこまでやろうとしている学校なら、 1人1台端末を使う意味が子どもたちにも伝わり、 タブレットを大切に使おうという意識にもつながるかもしれません。 しかし、そういう学校は少数ではないでしょうか。 僕が住んでいる市にしても、最初の学校ではそこまでできたとしても、それは市内最初の取組でニュースバリューもあるからで、今後全部の学校の全部の子どもたちに教育長が手渡すわけではないと思います。 別に教育長が手渡さなくても、担任がすればいいのですが、担任によっては意味がよく分かっていなくてただ渡すだけになる、ということも起きそうです。 また、目的や意味を伝えたとしても、 「休校になったときに家でも使えるように」 という言い方だけをするなら、それはふさわしいとは思えません。 コロナがおさまって休校の可能性がなくても、GIGAスクール構想は進めていくべきものです。 コロナの流行はGIGAスクール構想の実施を前倒しにしただけです。 「コロナだから」だけが理由になると、あまりにも狭い解釈になってしまい、コロナがおさまったら使われなくなってしまいます。 あなたは、それでいいと思いますか? 1月4日のブログでは「何のために学ぶのか~学ぶ意味~」という記事を書きました。 「大事なのは、どのような意味を与えるか。」 意味を共有するには、どうしたらいいでしょう? 僕の意見としては、やはりイメージの共有が最有力手段かな、と思います。 写真や動画で、それによってもたらされるイメージを共有するのです。 「このために、やります」を、 言葉の理解がおぼつかない小1の子にも、 一発で見て分かるようにするのです。 もちろん、小学校低学年でなければ、担任が話して聞かせるだけでも十分かもしれません。 ともあれ、「何のためにこれをするのか」と語る部分が、とても重要だと思うのです。 僕が作ったのは、小学校1年生に向けたパワポのスライドです。 小1の子にどう伝えるのか、悩みました。 悩んだ結果、結局、 「パソコンはべんりなので、 べんきょうに やくだちます。」 「はなれていても れんらくができます。」 の2つに絞りました。 文科省はひとり一人に合った学びということもねらっているように思いますが、 小1の最初の段階ではあえて知らせないことを選びました。 上の2つの文言でいいのかは、今でも悩んでいます。 ほかの人なら小1の子にどういうふうに「何のために」を伝えるのか、知りたいです。 僕の作ったスライドでは、その後、具体的な話を写真を交えながらしていきます。 勤務市の場合はwindowsタブレットでMicrosoft Teamsを使っていくことが決まっているので、 小1でもできそうな「写真を撮る」の説明の後、「Teams」の話をします。 うちの子はすでに「まなびポケット」でしています。 ここでは載せませんが、写真をまじえて、「こんな風に使うんだよ」というのが分かるように作っています。 文字入力については、教えるかどうか迷っています。 今回は文字入力の話は一切しない予定です。 今はまだスタンプなどのマークで気持ちを伝え合うことができればいいかと思っています。 スライドの最後には注意点を入れました。 「パスワードは家のカギといっしょです。」というのは、とても分かりやすいと思ったので、先進的な取組を紹介している本からアイデアをもらいました。 『学校アップデート 情報化に対応した整備のための手引き』 (堀田 龍也ほか、さくら社、2020、税別1700円) ↑この本の「環境整備」に関する章の中で 「家に喩えれば、アカウントは住所や表札、パスワードは鍵のようなものです。」 と書いてあったのを、使わせていただきました。(同書p89) スライドはうちの子達にも見てもらいました。 最後の「パソコンを、ぶつけない。」に関してだけ、 「うちの学校のルールは、『おとさない、ぶつけない』だよ。 ○○くんはよく落としてる」 という意見をもらいました。 大人の僕としては、「落とす」のも、床にぶつけることだから、「ぶつけない」だけで「落とさない」という意味を含んでいると思ったのですが、子どもにとっては別のことみたいです・・・。 「でも、わかるでしょ!」と思うので、スライドはこのままにする予定ですが。(^^;) それにしても「よく落としてる」・・・て? 小学生のうちから1人1台端末を子どもたちに渡すというのは、そういうことですよね。 中身を使う以前に、モノ自体の適切な管理ができるかという時点で、心配です・・・。 ※作ったパワーポイント全体の中身は非公開。 僕と同じ勤務市の教職員の方については、連絡いただければお見せします。 他市町の方ともコメント等での意見交流は積極的にさせていただければと思います。よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年01月10日 09時51分11秒
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