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きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

2021年03月22日
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テーマ:小説(920)
カテゴリ:本の紹介
​​​​​先日の兵庫県公立高校入試の国語で取り上げられた小説水を縫う
図書館で借りて、読んでみました。


『水を縫う』
(寺地 はるな、集英社、2020/5、1760円


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【内容情報】(上のリンク先の「BOOK」データベースより)

「男なのに」刺繍が好きな弟の 清澄(きよすみ)。
「女なのに」かわいいものが苦手な姉の 水青(みお)。
「愛情豊かな母親」になれなかった さつ子。
「まっとうな父親」になれなかった 全と、その友人・黒田。
「いいお嫁さん」になるよう育てられた祖母・ 文枝。

普通の人なんていない。普通の家族なんてない。
世の中の“普通”を踏み越えていく、6人の家族の物語。
====================

非常に、よかったです。

なにげない日常の中にある意味を切り取った、見事な描写に感動しました。
家族や、それに近い人たちの視点を章ごとに切り替えながら、それぞれの思いや悩みを綴る内容。
僕だったら、こういう小説は書けないなあ、と思いました。
繊細で宝石のような小説でした。

僕が書くとしたら、非日常的な事件がどんどん起こって、誰が何した、そしたらどうなった、みたいな、出来事を追っていくような小説になってしまいます。
日常のありふれた物語にフォーカスを当てて、掘り下げることは、一番難しい。
見る角度を変えたり、遠目から見たり、近づいて見たりして、同じものの別の側面を感じさせること。知っていると思い込んでいたものの気づいていなかった値打ちに、気づかせてくれるような、ハッとする描写。
そういうものが、巧みに書かれているなあ、と非常に感銘を受けました。

日常のやりとりは、ある意味、漫画みたいでも、ありました。
『海街diary』みたいな。


海街diary』(1) (flowers コミックス)
(吉田 秋生


何気ない日常の中にある密度。
めぐりめぐる考え・思考・心配ごとのリアル。

こういう小説を読むことは、自分の日常に意味を与えたり、色彩感を増したりすることになると思います。
新しく高校生になる人たちから大人たちまで、広く、オススメできる小説です!


(関連する過去記事)
2021兵庫県公立高校入試問題速報
 (2021/03/13の日記)​​​​​






最終更新日  2021年03月22日 20時00分08秒
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