カーネギー『道は開ける』1~「平均値の法則から見て、まず起こりえない」
カーネギーの『道は開ける』を読みました。カーネギーの『人を動かす』と『道は開ける』。この2冊は、「役に立つ」という点では、これ以上ないほど、役に立つわけで、僕がここで紹介するまでもなく、もうみなさんご存じなわけです。そういうわけで、著者や本の説明はすっとばしまして、さっそく、個人的にメモした部分の転記を図りたいと思います。『道は開ける新装版』=============================『道は開ける』1・HOW TO STOP WORRYING AND START LIVING各章の表紙ページに毎回記載されている言葉。 とばさず、そのたびに読むようにしました。 この1文に、この本の目的・効用が凝縮されています。 これを毎回確認することは、 その効力を飛躍的に高める意味があるはずです。 呪文のように口ずさんでみるといいかもしれません。・まず各章を速読し、 もう一度同じ章を精読する。この本は「役に立つ」ための本なので、 役に立てるための使い方が冒頭に書いてあります。 僕は役に立つために読みたかったので、 ちゃんとこれを守りました。 他の本を読むときにも役立つテクニックです。・(コロンビア大学の学長であった故ハーバート・E・ホークスの弁) 「混乱こそ悩みの第一理由」 「この世の悩みの大半は、 判断の根拠となる知識が十分でないのに、 あえて判断を下そうとするから生じる」・自分自身に不利な事実のすべて、 直面したくない事実のすべてを把握するように努めること。・図書館や実験室にいる人々は、多くの場合、 研究に没頭していて 悩んだりする暇がない。 1日18時間の勤務をつづけていたチャーチルはこう語った。 「私は忙しすぎる。悩んだりする暇がない」・≪法律は小事に関与せず≫ 悩む者もまた、小事にこだわってはならない。 小事にわずらわされないために必要なことは、 つとめて力点を変えてみること―― つまり、心の中に新しく愉快な視点をつくることだ。「力点を変えてみる」とは少し違いますが、 僕の好きな心理療法「ブリーフセラピー」の考え方では、 うまくいっていないときにするべきことをたったひとつ、 「Do different!」(何か違ったことをせよ) と教えています。 小さいことにこだわって深みにはまるのを避けるために、 方法はいろいろありますが、 「小さいことにこだわる」という典型的な失敗・自滅例を知ることが まず必要なことかもしれません。・「『平均値の法則から見て、まず起こりえない』 この言葉によって 私の悩みの90%は消え去りました」 (ハーバート・サリンジャー夫人)・アル・スミスがNY州知事であったとき、 政敵の攻勢に対して 何度となく 「記録を調べてみましょう・・・・・・記録にあたりましょう」 と繰り返した。・負けることもゲームの一部 ――いわば頂上をめざす者にとっての有効な訓練――・キリストが「自分の敵を愛しなさい」と言ったのは、 単に道徳律を説いただけではなく、 20世紀の医学をも説いていた。 「7たびを70倍するまでゆるしなさい」と言ったキリストは、 高血圧症・心臓病・胃潰瘍・その他の病気の予防法について語っていた。・ローレンス・ジョーンズは、 路上を引きずり回したあげく絞首刑と火刑を同時に行おうとした連中が 憎らしくはなかったかと質問されたとき、 「自分の大義のために精いっぱいで ――自分のことより大きな問題に無我夢中で、 憎んでいる暇などなかった」 と答えた。・エピクテトスは1900年もむかしに、 「われわれは 自分のまいたものを刈り取る、 そして運命は われわれの悪事に対しては災いで報いる」 と語っている。 「結局のところ、 人間はだれも自分のあやまちに対してつぐないをさせられる。 このことをよく知る人間は、だれにも腹を立てず、 だれもうらむことなく、だれの悪口を言うこともなく、 だれをも非難せず、だれをも不快にすることなく、 だれをも憎まないであろう」(p208まで)=============================事例がかなり豊富で読みごたえがあります。ここまでで、この本を半分読んだことになります。さて、以下はこの本の「関連商品」の紹介です。プレゼントなどに使える「特別包装版」というのがあります。企業戦士への就職祝いに贈ると喜ばれるかもしれません。(^^;)『道は開ける特装版』(3,990円)また、耳で聞く朗読CDもあります。通勤中の車で聞くといいと思います。ちと、高いですが。耳で聞くD・カーネギー道は開ける オーディオCD版(15,750円) ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。 ↓よろしければ応援のクリックをいただけるとうれしいです。 ブログ王ランキング ▼にかとまの読書メモリスト ▼にかとま日記全件リスト