神の完全神の完全神の完全は、完全なる完全の完全である。無限完全なる一点の無限充填(じゅうてん)、無限拡大、無限集積の無限完全である。神以前には、絶対に持ちえない絶対無限唯一完全である。 完全の必須条件は、活ける実体の実在せることである。活ける実体の完全なる実在であるがゆえに、造られたる我よりも完全なる実在であることは明らかである。 されば完全なる創造主たる神は、造られたる我の実在よりも、より確実に、より完全に--しかして無限距離をもって、我が内なる衷(うち)に在(いま)し給う。われこれを自覚しないのは、理性徳性ともに甚だしく低陋下劣、賤卑なるが故である。 塵世の富、塵世の名誉、塵世の愛、いかに低く、薄く、浅く、醜く、頼りないものであろうぞ。夏の野に揺らめく陽炎(かげろう)の夢のはかなさにすぎぬものである。 不朽の道を啓き、永遠の生命に活くるものは千万の王冠に優る光栄であることは言辞を要しない。 (宇宙倫理の書 P.96より) ジャンル別一覧
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