2005/07/20(水)19:52
台湾からのアーティストたち
今、工房に台湾からのビジティングアーティストたちが来ている。
セラミックスタジオに3人、メタルスタジオに3人。
2ヶ月間ここで個々に制作活動をし、最後に展覧会を催す予定でいる。
今日は昼休みに、そのうちのメタルの人たち3人の、
スライドプレゼンテーションがあった。
メタル(金属)と一口に言っても、
オブジェ、ジュエリー、パブリックアート、と、
それぞれ違う分野で活躍している人たちで、
とても興味深かった。
それぞれ過去10年の間に英語圏で学業を修めた人たちだけれども、
そのバックグラウンドは皆台湾。
興味を持つきっかけや、作品のところどころに、
そのバックグラウンドが垣間見れたりして、
それも興味深かった。
私は中でも、ジュエリーの人の作品が好きだった。
宝石をふんだんに使った作品が多く、
(うちの工房のメタル部門では宝石は使わない。)
写真の撮り方もとても綺麗。
そういえば私、昔石好きだったな、
透明の石はきれいだな~、とうっとりして見ていた。
透明できらきら光るものが好きなのかな。
・・・まるでカラスだ。
アクセサリーを作るのも楽しいかもなあ。
吹きガラスが主の私だけれど、バーナーワークも昔好きでやっていた。
とんぼ玉の内田敏樹さんのティーチングアシスタントのバイトをしていたこともある。
とんぼ玉では日本では大御所の内田さんだけれど、
実は彼はとんぼ玉の前は10年間パート・ド・ヴェール作家だった。
「パートじゃ食えなかったから。
ひとつのものにしがみつくことはないんだよ。
その時その時の状況で、方向転換することも大事だと思う。」
と言ってたことを思い出す。
吹きが出来ない状況になったら、趣味でもいいからバーナーワークをやろう、これなら家でもできるし!
というのは常々考えている。特にここ最近。
玉にはあまり興味がなく、バーナーワークに方向には行かなかったけれど、
アクセサリーを作ったりするのはおもしろい。
一人で出来るのと言うのはまた魅力♪
ところで私は今日、学生時代につくったガラス用の電気炉を売った。
内径30センチ角、本体100キロ。
買ったら30万、が、作れば15万、と言われ、張り切って作ったんだけど、
卒業後パート・ド・ヴェールをやる機会はなく、結局いまだに未使用。
この先やることは(特に日本では)ないだろう、と、
実家に眠っているのを、思い切って売ることにしたのだ。
原価で買ってくれる人がいて、
ガラス関係の古い友達と両親との助けで、
今日に引き取りが決まった。
あーんな重くてやっかいなモノ、梱包してくれた友達と両親に感謝。
そして入ったお金で、私は日本に帰って来れるのね(笑)。
実家にはまだガラス用バーナーも眠っている。
さすがにこれは売らんぞ。
思えばいろんな道を試行錯誤して、無駄買いもしてきたもんだなあ。。